KGY40Jr.の振り切れている点は、ステージ上では完全にヒップホップダンスユニットに徹し、マイクすら持たずに踊っていることだ。歌はレコーディング段階まで。そのぶん、ヒップホップダンスを学んできたメンバーひとりひとりの個性と実力の高さを実感させられる。この点は、中途半端に口パクをしているアイドルよりもはるかに潔い。ダンスの実力があってこそできるステージだ。
さらに7月21日ライヴをもって「第2幕」の終了が宣言された。今後はREIKAと梨ギャルによるReAlly Sisters、研究生のまゆ犬を中心にしたDoggy Gangといったスプリット・ユニットの登場も予告されている。
アイドルブームは「ロコドルの青田買い」というべき状況すら生み出している。それなのに、たとえばR&Bなトラックと優れた楽曲を誇る沖縄のLucky Color’sの「ハートの呪文」はほとんど紹介されていない。この10代のモデルのユニットは、カップリングの「Lovely」が特に素晴らしいだが、CDの入手は東京ではほぼ不可能で、「ハイパーロコドルキュレーター」として知られるうのう氏(私も彼から購入した)が沖縄から自力で取り寄せて売り歩いているのに頼るしかないのが現状だ。
こうしたいびつなアイドルブームの中でも、そんな状況に左右されない強度がKGY40Jr.にはある。皮茶パパはすでに次の音楽的な展開について構想を固めている。そこにメンバーの高いダンス能力と個性が加わったら、一体何が起こるのか。凡人である私には本当に、本当に予想がつかないのだ。
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【第27回】学校生活と部活動をテーマに音楽ジャンルを網羅する! さくら学院
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