「美容整形でなりたい顔1位」は整形疑惑の絶えないあのアイドルが連覇!!

itano_3694.jpg※イメージ画像:スタイル良くないところも人気!(C)AKS

 穏やかながら歯に衣着せぬ物言いで、高須クリニック名古屋院院長・高須幹弥氏のブログが人気である。高須氏は定期的に「美容整形でなりたい顔ランキング」を発表しているが、17日にその最新版である2012年4月~6月期のランキングを掲載した。

 1位に輝いたのは、AKB48の板野友美だ。板野は昨年2~5月期、6月~11月期、12月~今年3月期も1位を奪取しており、もはや不動のナンバーワンと言っていいだろう。今回は2位にトリンドル玲奈、3位に佐々木希が続き、4位に韓国人女優のキム・テヒが急浮上している。そのほか、安室奈美恵や益若つばさ、浜崎あゆみのようなギャルの教祖や、雑誌などで人気のキャバクラ嬢やギャルモデルといった定番のメンツがランクインした。

 高須氏の患者に限っても、板野友美のような顔になりたいという女性はこれまでに1,000人以上来院したという。ただもちろん、「ともちんの顔は不自然なので嫌です」とはっきり表明する女性もいるそうだが、ここまで板野が整形女性から人気を集める要因はどこにあるのだろうか。


 高須氏いわく、「美容整形を受ける女子は突出したパーツに憧れて、そのパーツになろうとする傾向」があるのだという。そのため、正統派女優の整った顔のパーツよりも、やや個性的な板野の顔面の方が人気が高くなる。板野の顔になろうと思ったら、よほど元の顔が似ていない限り治療する箇所は多い。まずは目の二重手術、目頭切開、そして根本からグンと高く存在感のある鼻にするためのヒアルロン酸注射、ぷっくりした涙袋を形成するヒアルロン酸注射、さらにアヒル口をつくるために唇にもヒアルロン酸注射、仕上げに尖った顎を完成させるヒアルロン酸注射……。これをすべて行うとすれば顔面にヒアルロン酸を打ち過ぎではないかと思うが、これらの「整形メニュー」で憧れのパーツを容易に手に入れられるとなれば、患者たちは喜んで施術を受けるのだろう。

 だが、板野顔に美容整形したいという女性が殺到している一方で、「“整形して”なりたい顔」という条件をはずした場合のランキングでは板野人気は低い。たとえばオリコンが07年から毎年調査している「女性が選ぶ“なりたい顔”ランキング」では、松嶋菜々子、北川景子、宮崎あおい、新垣結衣といった正統派女優が上位に並ぶ。昨年の調査では1位は綾瀬はるかだった。しかし彼女たちのような顔になりたいと考えても、パーツに十分な個性がないと、どこをどう整形してよいのかわからない。美人というのはパーツの美しさはもちろんのこと、目や鼻、眉毛、口の奇跡的な配置バランスによって完成されている。そのため、部分的に整形手術を行ってもなかなか近づけないのだろう。

 一方、板野の顔は特徴的なパーツ揃いで「私でも整形すれば近づけそうな顔」と思わせる魅力がある。そして板野自身に根強い整形疑惑があり、美容整形を希望する女性たちにとって親近感をわかせるのだろう。ただ、メディアでも繰り返し言われているように、一度手術をして「ハイおしまい」となる類の施術ばかりではない。たび重なるメンテナンスを怠れば、整形以前よりもアンバランスで奇妙な顔立ちになってしまう場合もある。「顔の流行」は変化していくものなので、今は板野顔にしたいと思っても、いずれ「涙袋とかマジダサイ」「八重歯ってキツイよね」と言われる時代がくるかもしれない。

 とはいえ、ヒアルロン酸注入でそれらを形成した場合は、代謝によって体内に吸収される物質であるため半年程度で効果がなくなると一般的に言われている。それもあって、気軽に変身できる板野フェイス需要が高まっているのだろう。
(文=越前モニカ)

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