発売中の「フライデー」(講談社)が、2組の男女を激写した。巻頭カラーを飾った1組目は、女優の真木よう子と演出家の長塚圭史。場面は、真木が主演した長塚演出の舞台作『南部高速道路』終演後の打ち上げだ。酔った真木は店を出るなり長塚にしなだれかかり、仲良く連れ添って夜の街に消えたという。また、もう1組は、TKOの木下隆行とモデルでタレントの後藤琴実が、木下の住む高級マンションに入っていったというもの。お世辞にもイケメンとはいえない長塚と木下の2人。「ただしイケメンに限る」という言葉も使い古された感があるが、美女に慕われる秘訣は実は顔面にあらずということか。
同誌では、長塚と真木の関係を演出家と女優という立場から分析。関係者の言葉を引用して、無名時代の真木が長塚の作品に出演して演技の基礎を学び、そのことがゆるぎない「信頼」に繋がっていると指摘。真木は、長塚に対して「大恩」を感じているというのだ。そんな2人が、仲間との打ち上げの後に、連れ添って夜に街に消えていったという今回のスクープ。同誌の写真を見る限り、そこまでの間柄であればさほど不自然とは思えないが、やはりあれだけの美女に寄り添われるのはなんとも羨ましい。日常的に女優と接し、仕事上その女優たちに才能を見せつけなければならないのが演出家。その才能に女優たちは自然となびいてしまうのだろう。
もちろん人気芸人の木下も才能抜群の人物。しかし、お笑い芸人の才能というのは、演出家ほど分かりやすいものではない。木下のモテの秘訣は、才能に付随して生じるアレ、そう「金」であることは否めないだろう。
木下の都内の自宅マンションは「総大理石の外壁」で覆われた豪華な建物で、「高さ3mほどもあるエントランスドアの横にはコンシェルジュのカウンター」があるという。まさに高級マンションと呼ぶにふさわしい自宅に、美女を招き入れた木下。その気になる美女というのも、2010年のミス・インターナショナル日本代表選出大会のファイナリスト10人に残った逸材だというから、これまた驚きである。
現在、木下は週に4本のテレビ番組のレギュラーを持つ。木下クラスであれば、これだけの仕事で週給100万は堅い。これにプラス、ゲスト出演やイベントなどの営業も加わるのだから、その額はおよそ普通の会社員には手の届かない額だ。「せんとくん」似の中年男が、日本のトップ10に入るような美女と付き合うには、やはりこれくらいの金は必要なのかもしれない。
あくまでも一般論だが、長塚や木下よりもイケメンの男は、芸能界には当然数多くいる。だが、日本屈指の美女を連れ歩く彼らには、一見他人より劣っている容姿などどうでもよくなるほどの魅力を持っている。それが才能であり金だ。お金を稼ぐことも才能の1つとすれば、モテる秘訣はすべて才能ということにもなるだろう。やはり女性にモテるには才能というものが最大の武器なのかもしれない。ただ、どんな才能でも、売れなければ誰も見向きもしてくれないのは言うまでもない。さて、記者もそろそろ自宅でこっそり才能を磨くとします。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
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