歳の差セックスのメリットとデメリット~趣きナシの現代セックス~

※イメージ画像 photo by Ryan Sheehy from flickr

 熟年層の芸能人が、歳の差婚で巷を賑わせているが、あれはあくまでも芸能人だからこそであって、我々一般人に歳の差婚が浸透するには、まだ時代が早すぎるといった感がある。とはいえ、結婚や交際までには至らなくても、歳の差セックスを経験している人は、一般人でも、男女共に決して少なくはない。

 男性の場合は、なんといっても風俗店や出会い系サイトで歳の差セックスを経験するパターンが多いようだ。「格安ソープでひと回り年上のソープ嬢にあたったが、実際はもっと上だったのかも」と苦笑する人もいれば、「アラフィフの俺が、10代のギャルとセックスできる出会い系サイトは最高だ!」と力説する人も。

 女性の場合は、数年前の「ちょいわるおやじブーム」の息が意外と長く、いまだに「年上好き」を公言する女性が後をたたない。熟年男性にとってはいつまでも続いてほしいブームである。20代のうら若き乙女から、「セックスはダンゼン40代以上が気持ちいい!」など言われると、オトコとしては「いくらでも気持ち良くしてあげよう!」とテンションが上がるものだ。しかし、若い女性たちが熟年層に群がる理由は、セックステクニックだけではない。聞き上手であったり、さりげなくレディファーストができるなどの大人の余裕、また豊富な社会経験から得た知識や教養なども重要なモテ要素である。よって、「おやじブームの割には、いっこうに若い女性とセックスできない」という人は、一度自身の立ち居振る舞いを見直してみると良いだろう。

 一方で、おやじ世代よりも、若い男性とのセックスを楽しんでいる女性も存在する。特に最近は、美魔女ブームも影響しているのだろう。といっても、美魔女たちがセックスしまくっているかというと、むしろ逆。美魔女たちは、セックスしていない人が多い。彼女たちはあくまでも、「セックスしたいために綺麗にしている」わけではなく、「綺麗に見られたいために綺麗にしている」ので、そもそもの方向性が違うのだ。実際にセックスを謳歌しているのは、むしろ一般的な熟女たちだろう。もちろん、多少の「美」は必要。しかし、美魔女ほどの変身を遂げている女性よりも、年齢よりは若く見える程度のほうが、オトコとしても声をかけやすいものだ。

 熟女と年下男性のセックスに対しては、賛否両論あるだろう。日本人はどうしても、「年甲斐もなく……」「いい歳して……」という見方をしてしまうものだが、本人たちが良ければ、それでいいのでは、といったところか。ところで、熟女と年下男性のセックスには、どのようなメリットとデメリットがあるのだろう? 

 まずは、年下男性に話を聞いたところ、「肌のハリなどが気にならないわけではないが、それをカバーするだけのエロさがたまらない!」という人もいれば、むしろ「多少崩れてきたボディに魅力を感じる」という人もいた。

 対する熟女層は、年下男性のセックスをどう評価しているのか? 案の定、一晩の回数など、スタミナには大満足のようだ。そのぶん、「趣きがない」という声も挙がった。

 セックスにおける「趣き」とは、いったいどういうことかというと、「最近の若い男性には、『嫌よ嫌よも好きのうち』が通じない」のだという。「あッ、だめ」と言うと、「あ、ごめん」とすぐにやめてしまう。「おかしくなっちゃう」と言うと、「少し休もうか」となる。他者とのかかわりが希薄になりつつある現代人の特徴なのか、「女性が少しでも拒否を示した行為に対しては、すぐに中断しなければ!」という意識が強いのかもしれない。むろん、本当に嫌がっている場合もあるだろうから、線引きが難しい部分ではある。

 趣きセックスをマスターするには、なんといってもアダルトビデオが手っ取り早い。一般的には、「アダルトビデオはあくまでもエンターテイメントであって、教科書ではない」という考えが主流となっているが、趣きセックスを学ぶにはうってつけの教材である。「だめ」という女優の声を無視して、ピストンし続ける男優の肉食セックスを、そのまま取り入れろとは言わないが、「こういうセックスもあるんだ」という知識として蓄えておくと、自身のセックススタイルにも自ずと変化が起きるだろう。
(文=菊池 美佳子)

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