「紹介」という言葉から、貴方はどのような印象を受けるだろうか? 男友達などから、「美人を紹介するよ」と言われれば、ほとんどの男性は胸躍る思いがすることだろう。では、交際中のカノジョから、「アタシの女友達に紹介したいの」「アタシの両親に紹介したいの」と言われた場合はどうだろう? これまた、ほとんどの男性が、顔を引きつらせるのではないだろうか。
両親への紹介は、お互いに結婚を考えている間柄という場合が多いだろうから、男として覚悟を決めなければならないというのは納得できる。しかし、カノジョの女友達に紹介されるというのは如何なものだろうか。
そもそも女とは、交際をスタートさせると、やたら自分の友達に紹介したがる生き物である。何故だろう? 理由は2パターン考えられる。まず、「私にはちゃんとした彼氏がいるのよ」という自己顕示欲タイプ。そして、友達を巻き込むことによって、「私たちの関係は、第三者にお披露目した公の関係なのだから、簡単には別れられないわよ」という、外堀から埋めようとするタイプ。女性たちは、「私の女友達も一緒に遊べたほうが楽しいからだよ」と反論するかもしれないが、それはあくまでも建前と思っていたほうが良いだろう。
自分のカノジョが自己顕示欲タイプだろうと外堀から埋めるタイプだろうと、男としては「カノジョの女友達に会うのは乗り気がしない」という人がほとんどのハズ。熱愛が発覚した芸能人の記者会見じゃあるまいし、自分たちが交際しているということを、いちいち第三者にアピールするという行動には、疑問を感じずにはいられないものである。
そしてその、なんとなく乗り気がしないという「男の勘」は、ズバリ当たっている。カノジョの女友達に会うということは、出来るだけ避けてまわったほうが良いのだ。理由は、前述の、外堀から埋めようとするカノジョの圧力から逃れるという意味合いもあるが、それだけではない。カノジョの女友達という人種は、貴方がどのような性行為をするか、熟知している可能性が高いのだ。
情報の出どころは、言うまでもなくカノジョである。そう、女同士の下ネタというものは、男同士の下ネタとは全くの別物。男同士だと、せいぜい「グラビアアイドルのオッパイや尻がどうのこうの」という非現実的な話題や、「こないだ行ったヘルスで地雷を踏んだ」などの笑い話くらいのものだろう。対して女同士のエロトークは、だいぶ現実的で生々しい会話が交わされている。女性誌を賑わせているような、「クリちゃんではイケるのに、アソコだとイケないの」「オススメのローターって?」などの可愛らしい内容と思ったら大間違い。彼氏のペニスサイズやら、セックスの回数など、秘め事を秘めない傾向にあるのが女という生き物なのだ。
「女とは、何故そんなにもおしゃべりなのだ!」とはらわたが煮えくり返る思いの男性も多いだろう。理由としては、大昔、狩猟を担当していた男性に対して、女性たちは木の実採集を担当していたことが背景にある、という説が有力だ。狩りの際、男同士でムダ話などをしていたら、獲物に気付かれ逃げられてしまうため、男性には「おしゃべり」のDNAは受け継がれていない。だが、木の実採集は、おしゃべりしながらでも充分可能。やがてその「おしゃべり」が、女同士のコミュニケーションの一環として成り立ったため、そのDNAを受け継いだ現代女性たちも、なんでもかんでも喋ってしまうというわけだ。
カノジョの女友達に、己の性器やセックスの仕方が筒抜けの可能性が高いということはご理解頂けたかと思う。むろん、友達女性とて、紹介された際に、「貴方が、チン長12センチで匂いフェチの○○さんね」などと言ったりはしないだろうが、心の中ではあれこれ想像しているかもしれない。
そう考えると、同じ職場にカノジョがいるという人は要注意である。ましてや、社内で複数名の女性と肉体関係を持っているという人は、ほとんどの女子社員が、貴方のペニスサイズや性的嗜好についての品評を聞かされている可能性もあるのだ。
解決策は、はっきり言ってない。それほど、女性のおしゃべりとは止められないものなのだ。よって、男に出来る、せめてもの抵抗は、カノジョの女友達には頑として会わない、というだけである。
(文=菊池 美佳子/ブログ「マンゴージュースと黒あわび」)