右、『ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ』SMJ
ノエル・ギャラガーといえば、伝説のロックバンド・オアシスのギタリストとして知られるセレブリティ。数多くの名曲を作ったソングライターとして、世界中のファンから敬愛を集めている。また今では袂を分けた弟リアム・ギャラガーとの確執や、数々の暴言、破天荒な振る舞いも注目される人物である。
日本の芸能界で“毒舌王”の異名を誇るタレント有吉弘行も、そんなノエルのロックスターらしい振る舞いを愛するひとり。ラジオやTwitterなどでオアシスやギャラガー兄弟の言動に触れることも多く、ダイナマイトキッド、向井理と共に、ノエルを三大イケメンの一人と褒め称えたこともあった。
そんな敬愛するノエルを目撃した件について語ったのは、ラジオ番組「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」(JFN系列)でのこと。レギュラー出演する『くりぃむクイズ ミラクル9』(テレビ朝日系)収録の合間に、ノエル・ギャラガーが、隣のスタジオで生放送している『ミュージックステーション』(同)に出演することを知った有吉は、世界的スターを一目見ようとタバコを吸うふりをして、ロビーでまちぶせしたのだとか。
「俺、オアシスはベスト盤を持ってる程度で、歌はそれなりなんだけど、ギャラガー兄弟のキャラクターが好きなんだよ。あの兄弟の性格悪くて、人の悪口ばっかいってるところがさぁ。それに、すぐ兄弟喧嘩して揉めごと起こすでしょ。あの辺が好き」と、まずは有吉流のアングルでギャラガー兄弟を絶賛。
慌ただしくエレベーターに乗り込む姿を見ただけとはいえ、日ごろから礼賛していたノエルを直に見られたことが余程うれしかったのか、当日には「ノエルギャラガー目視!」とのツイートを残し、さらにノエル目撃記念にと、長年使ってきたアイコンを変更するなど、最大限のリスペクトを表明したのだった。
しかし、そんな有吉の元にフォロワー達から、ノエルが公式ブログで、MステやAKB48、そして司会者タモリを罵倒する書き込みをしているとの情報が届いたという。
「そういう悪口書く人ってのは重々承知してるんだけど」と笑って前置きしながら、有吉はノエルの罵倒発言をラジオで読み上げた。
「Mステについて。あの日本の歌番組は、おまえらも予想してるだろうけどクソだしおかしい。なんでこんな番組が日本で支持されてるのか理解できない まあイギリスにもトップ・オブ・ザ・ポップスっていうクソ番組があったけどな」
「AKBについて。俺は一山いくらのクズみたいなジャップの自称ミュージシャンの連中と無理やり共演させられたんだが、その中に工場から大量出荷された粗悪品みたいなAKB48という少女たちのグループがいたんだ。これは冗談じゃないぜ、そいつらは無駄に30人くらいいたんだが全員13歳から15歳くらいの糞ガキだったんだよ! 俺は急に自分がすげえジジイになったような気がしたよ」
ここまで読んだところで有吉はノエル流の毒舌に爆笑。しかし大物司会者に対する毒舌は見逃すことができなかったようで…、
「司会者はすかしたジジイで、ちょうどジェームズ・ボンドの敵役みたいな奴でうるさくてめまぐるしくてごちゃごちゃしてる番組で、俺はなんでここにいるんだろうと思っちゃったゼ」
というイギリスの毒舌王のタモリ批判については、日本の毒舌王も鋭く反撃。
「俺がノエル・ギャラガーに言いたいのはね。じゃあ、途中で帰れ糞野郎。馬鹿野郎。ノコノコ生で最後まで歌ってるんじゃねえよ。いくらノエル・ギャラガーでも、タモリさんの悪口は許さないよ。タモリさん捕まえて“ジェームズ・ボンドの敵役みたいな奴”ってどういうことだよ。馬鹿野郎がよ~」と、最近丸くなったと言われるのがウソのようなキレっぷりを見せたのだった。
なおこの有吉が取り上げた訳については、元々悪意がこもっており適切な訳ではないとの話もあるが、毒舌訳と称する哲学本を出した有吉にぴったりフィットしたのは間違いないだろう。
その後のラジオのトークではノエルに感化されたかのように「クソ」「馬鹿」「どブス」「ババア」など爆笑しながら罵倒語を連発。「俺は日本のロックスターだ」と叫びだすなど、始終ご機嫌だった。
(文=ピーピング・トム・ソーヤ)
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