園山真希絵は1,000万以上稼いだ!? したたか芸能人の醜聞対処法

 次から次へとあふれ出てくる芸能界のスキャンダル。ここ最近では、社長解任独立騒動の小林幸子や、二股求婚騒動の塩谷瞬、実母の不正生活保護問題に揺れる河本準一などが、大いにワイドショーやインターネットニュースを賑わせた。これらはスポーツ新聞や週刊誌によるスクープがほとんどで、有名人や芸能人たちが、写真週刊誌を毛嫌いしているというのもうなずける。

 とはいえ、自分に非のないスクープであれば、ほとんど無名の芸能人たちにとっては知名度アップの大チャンス。現に、塩谷の二股騒動の被害者として一躍有名になった、タレントで料理研究家の園山真希絵はテレビバラエティーに引っ張りだこ状態。彼女については賛否両論あるため人気はともかくとして、知名度は全国区になった。もちろんゴールデンタイムでの出演料は1本100万円は下らない。「瞬は二股でも園山はテレビを10股」などと揶揄する声もあるが、今回のスキャンダルで、園山は1,000万円以上を稼いだことになる。

 二股被害者でなくとも、熱愛発覚スクープは、うまく立ち回ることができれば荒稼ぎできる代物だ。あるイベント企画会社の関係者はこう語る。

「どんなイベントでも我々が心がけているのは、いかに話題を集めるか、ということです。もちろん耳目を集める斬新な企画が浮かべばいいんですが、中にはどうにも料理できないようなものもあるんです(苦笑)。そんなとき手っ取り早く話題を集める方法が、話題の人を呼ぶ、ということです。確かに多少お金はかかりますが、週刊誌やネットで話題の人であれば、確実にマスコミの人たちを集めることができます。イベントの企画とは多少主旨が違っても、報道さえしてくれれば、効果が見込めますからね。企画屋とすれば大成功ですよ」(イベント企画会社の関係者)

 ただ、そういった話題の人物を呼びたいのはどこも同じで、「必然的に出演料が高騰する」と関係者は付け加える。

 そんな「スキャンダル商法」とでも呼べそうなやり口を見事に成功させたのが石田純一だ。1990年代、再婚や隠し子、人気モデル長谷川理恵との不倫交際と、スキャンダルが相次いだ石田。彼はマスコミに叩かれながらも俳優業そっちのけでイベントに出ずっぱり。一部報道によれば、不倫発覚後の半年間で100本あまりのイベントに出演、合計5,000万円以上は稼いだという。

 さらに石田がすごいのは、「不倫は文化だ」という意味不明な言動によって「恋愛といえば石田」という、これまた意味不明なイメージを世間に根付かせたことだ。これによって、何か芸能人の恋愛騒動が起きれば「まず石田に聞け」という空気が作られることになった。塩谷の二股騒動でも、もちろん彼は「二股は文化じゃない」などと意味不明な発言をしている。塩谷騒動の渦中にあって、塩谷瞬や冨永愛など当事者を呼ぶわけにはいかず、とりあえず石田を呼んでマスコミを釣ろうとしたイベントも1つや2つではないだろう。

 そもそも芸能人のスキャンダルなんていうものは、不倫だとか破局だとか、本人同士の話し合いで片がつくものばかり。たまに社会面で取り扱われるような事件犯罪もあるが、それはスキャンダルとは違う。つまり、芸能人のスキャンダルなんてものは道義的な問題ばかりなのだ。道義的な問題であれば、どんなに叩かれようとも表に出て自分なりの筋さえ通すことができれば、そもそも芸能人なんて変わり者の集まりだということで、視聴者も納得してしまう。曲がりなりにもその筋が定着すれば、石田のように恋愛マスターというイメージさえつく。芸能人にとって、スキャンダルとはまさに飯のタネになる、千載一遇のビッグチャンスなのだ。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

「にんげんだもの 相田みつを」

 
ところで河本さん「じゅんを。」ってなんすか?

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