14.7%の高視聴率をゲットしたTBSドラマ『悪女について』の好演、7月公開予定の映画『ヘルタースケルター』での脱ぎっぷりと、女優として復活の兆しを見せていた沢尻エリカ(26)。だがせっかく上向き始めた機運をぶった切るかのように、5月15日、突然の休養宣言となってしまった。
もともと沢尻は女優業には本気で取り組むが、その後の宣伝活動には消極的なスタイルを一貫してきた。そのため今回も当初は、映画のPR活動に参加せず、10本以上の関連取材をドタキャンしたことについても「またいつものメンドクサイ病か」と受け流す記者が多かった。共演者で彼女が一方的に熱を上げていた大森南朋(40)に袖にされ、彼が撮影後に電撃結婚してしまったことも、不機嫌の一因ではないかという声もあった。ところが、である。
発売中の「女性自身」(光文社)では、4月下旬に沢尻を直撃した際、彼女がひどく情緒不安定だったことが明らかにされた。実に休業発表の約3週間前、沢尻の実家近くで張り込んでいた記者が、彼女に声をかけたときの「異常な状態」が克明に記されている。記者の存在に気づいた沢尻は、速足で近寄ってきたという。そして開口一番、
「名刺出せ! 早く出せって言ってんだろ!」
その時点で、沢尻はすでに、取りつくしまのないほど激高していたという。記者が口を挟めずにいると、
「うるせぇ! ウゼーんだよ!」
と絶叫したという。まだ何も話しかけていない相手に対して、「うるせぇ!」とは、気が動転しているのではないかと思うのも無理はない。道行く人々も思わず立ち止まるボリュームでまくしたてた沢尻は、“鬼の形相”だったという。記者が「話を聞きたい」と告げると、
「あたしの今の仕事について? そんなの関係ねぇだろ! うるせぇんだよ!!」
と、再び罵声を浴びせたそうだ。凄い剣幕だが、ここまでブチまけてスッキリしたのか、記者に背を向けた沢尻は急に上機嫌になり、タクシーに乗って走り去ったという。突然怒り出したかと思えば、足取りも軽く歩き出す……この感情の落差は一体? 確かにこれでは、公の場に出ることは難しいだろう。一日に何件ものPR取材をこなすことも厳しそうだ。イベントなど多くのマスコミを一度に相手にする場面があれば、「別に……」事件以上の騒動を巻き起こしかねない。同誌では、高城剛氏との離婚協議が未だに決着を見せないことに彼女が苛立っている、という関係者の証言も掲載している。
憑依型の女優であり、「役がぬけない」と周囲に漏らしていたという沢尻。『ヘルタースケルター』で彼女が演じた“りりこ”も、恐ろしいまでに自分勝手で傲慢で、臆病でありつつも大胆、そして激怒したかと思えば甘い猫なで声で誘惑したりと、感情の起伏が激しい女性だ。原作マンガへの思い入れも強く、ヒロインになりきっていた沢尻。路上絶叫も、さもありなんといったところか。
躁鬱?