合コンが終盤になり「申し訳ございません、お時間となりましたので…」と、店員さんが退店を促してくると、いわゆる会費集めの時間が始まる。このとき男性陣が考えるのは「今日の合コン、男はどのくらい払うんだ?」ということだろう。個人差はあるだろうが、ほとんどのケースで男性の方がやや多めに払っているのではなかろうか。だから毎回「今回は男性がどれだけ多めに払うのか」を考えることになる。
がしかし、なかには強敵もいる。「合コンやデートの会計はすべて男が負担するもの」と考える女性だ。具体的には、合コン途中で「デートでさらっとおごってくれるとキュンとする」なんてご法度な発言を放り込んできたり、一向に財布を出そうとしなかったりする女性だ。その女性のレベルが微妙なら容赦なく徴収するところだが、こういう強気なことをいえる女性は、大抵それなりにレベルが高い。それはそうだろう。ある程度自分に自信がないと、こんな男を敵に回すような発言できないのだから。
だからこそ困るのである。お気に入りの子だからこそ、どうにかしなければいけない。しかし安易にお金を払うのもなんだかもったいない気もする。ということで考えてみたい、こんなとき、男たちはどう挑むべきか。
大抵の場合、こういうときに「どうすれば印象を悪くせずに、しかも男の負担を減らすことができるか」考えてしまうものである。確かにそれができれば申し分ないのだけど、個人的にはあまりその方向でチャレンジすることは勧めない。どんな言葉を並べても、結局「男が支払いを渋っている」ようにしか見えないからだ。であれば、たとえば事前に女幹事とメールでやり取りするなかで「男5,000円、女3,000円でいいかな?」などと言っておくほうがまだ安全ではないだろうか。ただし先に挙げた「なるべくおごってほしい」お姫様系が相手だと、これでもあまり印象はよくない。
もうひとつの回避方法としては、とにかく自分に興味を持たせること。もっといえば「相手を惹きつける」ことだ。女性が自分を「いい人」と思えば「おごって!」とは言いにくくなるということである。かなり本末転倒なアイデアではあるが「いかに男の負担額を減らすか」を考えてもそれは相手により異なるし、正直、質の高い案は見当たらない。ならば自分の魅力を精一杯アピールする方が効率的ということである。
また、女性のなかには「興味のない男には借りを作りたくないからワリカン」という意見の人もいる。だから「おごってほしい」という態度を取られたからと、一概に向こうが自分を見下しているとも限らない。ならば、そこはとにかく自分アピールや口説きに集中した方がいい。負担する額は最後の女の子の表情で決めるしかない。
それよりもこういう考え方はできないだろうか。「男がおごる=チャンス」だと。確かに、「会計は男がかなり多めに払うべき」と考えている女性に対し、実際に多めに払ったところで「それが普通」と思われる可能性もある。しかし冷静に最近の男性を眺めていると、たとえ女性が「男に払ってほしい」と思っていても、実際に全額負担あるいはほとんどを負担する男はそう多くないのではないか。なんといっても近年は草食男子が増加中。「おごるくらいならデートしない」とダダをこねる男も多い。だから、男がおごることは十分なアピールになるともいえる。
女性に対し「金で男を選ぶなよ」なんて意見もよく聞かれるが、経済力は恋愛における重大な判断材料。言いかえれば、それもひとつのアピールポイントになるのだ。だから「女性におごっても構わない」という価値観の男なら、むしろそこはどんどんお金を出すべきだと思う。顔が良い人、性格が男らしい人、アソコがすごい人など、人それぞれ自分のメリットがある。経済力もそのひとつなのだから、おごることでアピールしなければ損だ。
その女性におごるだけの価値があると感じたなら、ガツンと大枚はたくのも手。合コンの場合は他の男メンバーとの兼ね合いもあるが、そこは事前に話し合って「場合によってはおごり」か「負担する額は固定」か、意識統一しておこう。もし1対1のデートならば、すべては自分次第。相手との費用対効果を計算して「この子はゲットしたい」と思ったなら、強気におごってもいいのではないだろうか。
(文=トビタシンイチ/ブログ「トビタシンイチのエロ探検記」)
トビタシンイチ(とびた・しんいち)
日夜エロネタを求めて風俗・合コン・ナンパに挑むエロ探検家であり、ライターとしてさまざまな失敗エピソードを紹介している。国内有数の早漏男子という顔も持つ。
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