重いオンナがモテる時代、ついに到来!?

※イメージ画像:『可愛いストーカー』/E-MOTION

 とある精神医学者の、「思春期の男の子は自分のペニスの大きさをひどく気にしますが、女の子はスタイルを気にする。女性にとって、実は、身体全体がペニスなんです」という言葉をご存知だろうか? 確かに思春期の女の子というものは、自分のルックスが他者の目にどう写っているのかを過剰に気にするものだ。しかし思春期を経て大人の女性になるにつれ、外見的な美しさだけでなく、内面的な部分でも勝負できるということに気付いていく。世の男性たちが皆、美女が好きとは限らない、ということを認識するようになるのだろう。

 だが、実は内面で勝負するほうが、実は難しかったりするものである。例えば、聖母のような善人女性がモテるわけではない。多少の「毒」があったほうが良い、という男性も少なくない。そう、小悪魔的な魅力を持つ女性は、実によくモテる。よって、「悪女」「魔性の女」などと言われることに不快感を抱く女性は、実は少なかったりするものだ。では、現代女性たちは、どのように見られることを恐れているかというと、「重いオンナ」のひと言に尽きるのではないだろうか。

 まず、「重いオンナ」の具体例を挙げてみよう。代表的なのが、「たかだか一回セックスしただけで真剣交際を迫ってくる」。ほか、「定期的なメールのやりとりを半強制してくる」「男友達にカノジョとして紹介しろと要求する」「女友達との先約よりも、俺とのデートを優先しようとする」など。こういった重いオンナは敬遠される、という情報が世の中に出回っているため、女性誌などには「重いオンナにならないためのハウツー」がごまんと書かれている。

 ところが最近は、「重いオンナがキライではない」という男性が増えてきている。多かったのが、「尽くされることに悦びを感じる」という意見である。スーパーの袋片手に家に押しかけてきて、せっせと料理してくれたり、格闘技観戦やアクション映画鑑賞など自分の趣味にデートコースを合わせてくれたり……そういった女性側の姿勢が嬉しいのだという。ただ単に、ラクチンなだけではないのか? という気もするが、「尽くされることで、自分に自信が持てる」という男性もいた。確かに、自分に自信が持てないという現代人は少なくない。「こんな俺を必要としてくれている!」という部分に価値を見出してしまうのも無理はないのだろう。なお、セックスにおいても尽くしてくれればさらに良し、とのことだった。イラマチオや精飲などは、カノジョであってもなかなかリクエストしづらいプレイである。しかし、日常から尽くすタイプの女性だと、セックスに対しても奉仕の精神を持って臨んでくれることが多いという。特殊プレイ願望のある男性は、重いオンナを毛嫌いせずに、試してみては如何だろうか? 

 ほかにも、「ストライクゾーン外の女に重い態度で迫られるのはカンベンだが、ストライクゾーン内のカワイコチャンに重い態度をとられるのは大歓迎」という意見も挙がった。これに関しては意見が分かれるだろう。いかに好みの女性であっても、重いオンナはカンベンという人もいる。特に、「ケータイを盗み見るのだけはカンベンしてほしい」とのことだった。ほかの部分は多少重くてもかまわないが、ケータイチェックに嫌悪感を示す男性は非常に多い。ちなみに、重いオンナの特徴としては、ケータイを見て仮に浮気が発覚したところで、どんなに泣き叫んだとしても、最終的には許してくれることが多いという。尽くしているぶん、どんなに遊んでも、最終的には自分の元が、居心地が良いハズなので必ず帰ってくる……という自信があるのだろう。浮気グセがある男性は、あえて重い女性を選ぶのもアリかもしれない。

 感心させられたのが、「オトコたる者、重みを背負ってなんぼ!」という意見も、ごく少数だが聞くことが出来た。要するに、はなっから「女性とは重いもの」という解釈とのこと。「面倒くさくない女性」を探すよりも、ずっとラクなのだろう。

 重いオンナ肯定派の理由は様々であるが、全般的に感じるのが、現代男性の草食化が影響しているのではないか、ということである。自らガツガツ行くよりも、来る者拒まずというスタンスの男性が増えているのだろう。この時代の流れにあわせて、重いオンナとの恋愛を試してみるのも一興である。
(文=菊池 美佳子)

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