芸能界においてスキャンダルは身を滅ぼす元だが、ジャニーズとの不倫という大スキャンダルがありながらもまったく影響を受けていないのが宮崎あおいだ。昨年末、4年間の結婚生活にピリオドを打ち、さらにV6・岡田准一との不倫交際が報じられるも、全然ダメージを受けていないのである。
思えば彼女は清純派かつ演技派の女優として幼少期から力をつけてきたが、21歳の若さで高岡蒼甫(現・高岡蒼佑)と入籍。通常、芸能人――特にアイドル的人気を誇る若手女優の結婚は関係各所からNGが入ると言われ、最近では赤西仁とデキ婚した黒木メイサにバッシングが相次いだ。しかし宮崎はその後も仕事に一切の「生活感」を持ち込まず、女優としての躍進を続けた。
高岡と夫婦生活を送っていた時期には、「CMへの影響があるから事務所はなかなか離婚させられない」などと言われてたが、蓋を開けてみれば離婚は結婚と同様、彼女の仕事に何の悪影響も及ぼさなかった。不倫疑惑という最悪のオマケがついているにもかかわらず、数多く結んでいるCM契約は打ち切られることなく続行している。
「契約を打ち切るどころか、4月からもバンバン新ver.のCMが公開中です。森永製菓『DARS』にクロスカンパニー『earth music&ecology』、さらに旭化成ホームプロダクツの洗剤『Frosch』は3月から新しく契約してますしね。サントリーは新たに看板商品『ウーロン茶』のCMにも起用しています。順風満帆、結婚も離婚もまるでなかったことのようですよ」(広告代理店マネジャー)
お咎めナシの理由には、相手側であるジャニーズ事務所の周到な火消しによって、テレビ番組のワイドショーなどで不倫について一切報じなかったことももちろんある。どんなに一部週刊誌やインターネット媒体が煽ったところで、テレビがスルーすれば騒ぎはすぐに沈静化する。だが、それだけではないと前出の代理店関係者は言う。
「近頃の多くの女性タレントは結婚や妊娠・出産と同時に、人妻やママであることを最大限仕事にも活用しようとします。ママタレントとしてバラエティーやCMに進出し、活躍の場を広げるのです。そうでなくても、母になったことで自分は変わった、結婚生活でこんな悦びがある、などと女性誌で語る女優・タレントは少なくありません。井川遥や小雪、アノ広末涼子でさえ家族についての話をします。ところが宮崎は一切それをしなかった。プライベートの生活感を完全に消し、商品としての宮崎あおいを貫いた」(前同)
結果として、彼女の「国民的“清潔感”」には傷ひとつつかなかったのである。元夫である高岡が3月末、Twitter上で彼女と岡田の不倫について蒸し返したが、彼女にとっては痛くも痒くもないだろう。
「岡田と宮崎の交際が事実であっても、写真や逢瀬の事実を証明するモノが公開できなければ、これ以上深追いできません。高岡がいくら“真実”を語っても、公の場で宮崎がそれを認めることは決してないでしょうし、もう業界ではなかったことになってるんですよ」(週刊誌記者)
一部週刊誌では、一連の騒動から自身のキャリアに不安を感じた宮崎が、映画で濡れ場を解禁するなどとも書きたてたが、宮崎本人はこれっぽっちも不安など感じていないだろう。もし彼女が何らかの出演作で濡れ場を披露するとしたら、それもまたひとつの「計算」であり、大女優としてのキャリアを向上させる戦略の一環であるに違いない。
離婚も女優道の糧にすぎない?