「結婚後も配偶者とのセックスが一度もない!」既婚童貞・既婚処女それぞれの事情

futarih0328.jpg※イメージ画像:『ふたりエッチ 52 』/著:克亜樹/白泉社

 現代人の晩婚化について議論されることが増えつつある昨今、結婚どころか、「男女交際をしたことがない」「セックス経験がない」という若者も少なくない。もちろん、それが悪いことだという意味ではない。むしろ、趣味やライフスタイルの選択肢が増えたことによって、恋愛やセックスにこだわらない生き方を選択する人が増えているということなのだろう。芸能人にも、「恋人いない歴○年」をウリにしていたり、セックス経験がないことをカミングアウトしているお笑い芸人もチラホラ見受けられる。

 そういったお笑い芸人の中で、少し前に話題になったのが、「実年齢=カノジョいない歴」であることを公言していたピン芸人と、処女キャラ芸人の熱愛だろう。一見、目新しいニュースにも感じられたが、そういえば西村知美が結婚した際も、「結婚するまでキスもエッチもなかった」というエピソードを披露し、大衆を驚かせたことがあった。「芸能人=性に奔放」というイメージが強いかもしれないが、必ずしもそうとは限らないようだ。

 芸能人のみならず、我々一般人の中にも、「結婚するまではセックスすべきでない」と考えている人は存在する。男性からは「カノジョを大事にしたいから」、女性からは「万が一避妊に失敗したら……」という理由が挙がった。とはいえ、それはあくまでも結婚前の話であって、結婚後はセックスするのが自然な流れだろう。と思いきや、結婚後も「配偶者とのセックスが一度もない」という夫婦が存在する。つまり、童貞・処女のまま結婚し、その後もセックスしていないということは、既婚者でありながら童貞・処女であるということになる。

 既婚童貞・既婚処女が存在するなど、にわかには信じられないという人がほとんどだろう。いったい、どのような理由でセックスに至っていないのだろうか? 

 まずは、「何度か試みたが、うまくいかなかった」という夫婦。具体的には、「場所がよくわからない」「場所はなんとなくわかったが、尋常でない痛みを伴うため断念」とのことだった。これに関して言えば、未婚者でも、童貞と処女同士でセックスに臨むことは決して珍しくない。一回目はうまくいかなかったという体験談も聞く。よって、何度もリベンジすべし! と言いたいところだが、何度トライしてもうまくいかないため、気まずくなってしまって、セックスをする雰囲気にならなくなったというのだ。

 ほかには、結婚する際の条件として、「セックスしない」と決めた夫婦も存在する。「いったい、何のために結婚したのか?」とツッコミたくなるが、お互い愛情はあるとのこと。ただし、夫も妻もセックスに関心がない・嫌悪感があるという理由で、童貞・処女のまま婚姻関係を継続させているのだという。双方合意のうえなら問題はないだろう。唯一の悩みは、親や周囲から「子どもは作らないのか?」と言われることくらいだ。

 上記のように、夫婦ともに童貞・処女の夫婦もあれば、どちらか一方はセックス経験があるというケースもあるようだ。まず、夫側が童貞のパターン。彼自身は、結婚後はセックスするつもりだったのだが、妻側に拒まれたとのこと。「強引に求めればいいではないか!」と思うかもしれないが、立場上そうもいかないらしい。妻は、結婚前にはセックス経験があると自己申告しているので、処女ではない。対する夫は、結婚前もセックス経験がなかった。よって、強引に求めるにあたっての自信が持てないとのこと。「だったら風俗店などで経験を積んでは?」とも思うのだが、それは倫理観に反するという。いずれ離婚に至るのでは、と心配になってくるが、妻はセックスを拒む以外はパーフェクトな女性なので、離婚は考えられないとのこと。

 妻側が処女という夫婦もある。こちらも、上記と似ていて「夫にはぐらかされてしまう」のが原因とのこと。はぐらかす理由は、「疲れている」「面倒くさい」など。倦怠期ならいざ知らず、新婚なのだから、疲れていようと面倒くさかろうと、一度くらいはセックスがあってもいいだろう。それとも、EDや包茎など別の理由があるのだろうか? このケースは、さすがに妻側からは求めにくいだろう。いかに現代が、性に開放的とはいっても、女性からセックスを求めることに対しては、まだまだハードルが高い世の中だ。ましてや、彼女は結婚前もセックス経験のない処女である。なんとか、夫側に察していただきたいものだ。

 今回ご紹介したのはごく一部で、実際にはもっと多くの既婚童貞・既婚処女が存在しているのかもしれない。夫婦の形態が多様化するにつれ、そういった男女が増えていくことも考えられる。お互いが納得しているのなら第三者がとやかく言う問題ではないが、どちらか一方だけでもセックスを希望しているのなら、建設的な話し合いの場を持つべきだろう。
(文=菊池 美佳子)

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