グラビアなどでも活躍するものまねタレントのおかもとまりと、独特の芸風で知られるお笑い芸人のもう中学生の交際が話題を集めている。3月14日の東京スポーツ新聞を皮切りに報道されている2人の熱愛スクープ。翌15日にそれぞれの事務所の対応を示し、おかもとが所属する太田プロダクションは「プライベートなことは本人に任せていますが、親しい友人の1人と聞いています」、もう中学生が所属するよしもとクリエイティブ・エージェンシーは「仲のいい友達です」と、コメントを寄せたという。
この2人の交際報道を受けてネットユーザーたちは、「童貞&処女カップルの誕生」として注目。「もう中学生も、もう大人だな」や「メイサ&赤西よりは好感度がもてる」などとコメント。彼女いない歴=実年齢を公言していたもう中学生と処女芸人を公言していたおかもとの交際を歓迎しているようだ。
まさに似たもの同士のカップルとしてネットユーザーらから祝福の言葉をかけられている2人。芸能界という表舞台で活躍しながら、童貞や処女という、普通なら隠したくなるようなパーソナリティを公言する彼らに、ネットユーザーらは好感を抱いているのだろう。何度となく交際報道が流れながら、偉そうなことを言いつつ否定し、その末に、「はい。出来ました」と妊娠結婚を報告するアイドルタレントなんかより、よっぽど誠実だと思っているのだろう。
そんな童貞&処女タレントが近頃人気を集めている。代表的な例を挙げれば、汚部屋が暴露された春香クリスティーンや、若手女芸人の筆頭格であるハリセンボンの近藤春菜、童貞の星を自認するハライチの澤部佑、それにたんぽぽの白鳥久美子などだろう。彼ら彼女らに共通するのは、ここ数年で急激な人気を獲得したという点。今の時代、童貞&処女というパーソナリティは、芸能界で売れる要素として重要なものなのかもしれない。
しかし一方で、童貞&処女とは真逆のパーソナリティを売りにする若手も多い。たとえば、ものまねタレントとして人気の渡辺直美はセックス好きを公言する。赤裸々に語られる彼女の性生活は、「○○で知り合った男と一晩を共にする」や「電話で呼んで、セックスだけしてもらう」といったかなり過激なもの。一見同姓ならずとも引いてしまうトーク内容だが、彼女の人気は現在爆発中。また、そんな渡辺とのアバンチュール密会が週刊誌にスクープされた平成ノブシコブシの吉村崇も「破天荒」を売りに、もっと女遊びがしたいと奔放に語りながら人気の若手コンビとして活躍中。
一見両極端に思える童貞&処女タレントとセックス好きを公言するタレントたち。しかしそこに共通しているのは、そのプライバシーを臆面もなく語っているということだ。いくらプライバシーをさらすことが芸能人の宿命とはいえ、その根幹である性生活に関して触れられることには誰だって抵抗があるだろう。しかし彼ら彼女らは、そういったデリケートな部分でさえ、売りにしているかのように自らさらけ出す。人々はそんなタレントたちに目をしかめることなく、かえって応援するかのようだ。童貞&処女や奔放な性生活が売りになる今の芸能界。1953年のテレビ放送開始以来、60年あまりの月日を経て、日本の芸能人はとにかくたくましく成長したといえるのかもしれない。それともただ性に関しての恥じらいや羞恥心が薄れただけなのだろうか。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)
『処女喪失 純情可憐なIQ130の本物国立大学生 みなもとしずか 18歳』
処女って大切ですよね