著:寺田和正/サンマーク出版
女性に人気の有名ブランド「サマンサタバサ」の創業者・寺田和正社長(46)が、モデルの卵である女子大生Aさん(20)に性的行為を強要したとして訴えられた。
2月下旬に東京地裁に提出された訴状によると、昨年12月に寺田社長の軽井沢の別荘で餅つき大会が行われ、モデル活動をしているAさんと妹、友人の3人が泊まりがけで参加した。3人はいずれも当時19歳だったが、寺田社長らに酒を飲まされ、就寝時に「口姦」を強制された。Aさんは逃げ出したものの、妹と友人はそのまま「姦淫」を強いられ、乱交状態になったという。
Aさんは「夜、露天風呂に入っていたら参加者の男性にのぞかれてしまい、そのことで社長の部屋に3人で相談に行きました。しばらく普通に話をしていたのですが、いきなりベッドに引っ張り込まれそうになった。その時、社長は下半身丸出しで、私はうまく逃られたのですが、妹と友人は顔を股間に近付けられてしまって……。怖くて別の部屋に逃げ込んだのですが、ほかの女性たちとバルコニー越しに様子をうかがうと、社長と2人が重なっているのが見えました」と、忌まわしい夜を振り返っている。
さらに「翌朝、帰りの新幹線で社長から『サマンサのバッグ、何が欲しい?』と聞かれました。口封じだったのかな、と思います。妹とは今も一緒に住んでいますが、あの夜のことは話せていません」と語り、社長の陰湿な一面を告発している。
この疑惑を「週刊新潮」(新潮社)に直撃された寺田社長は「女性たちは20歳だと聞いていましたし、無理に酒を飲ませてもいません。帰りにはAさんから『今度デートに連れて行ってください』と電話番号を渡されたのに、なぜこうなったのか」と困惑した様子。ハレンチ疑惑についても「言われているような口姦、姦淫行為は強制していません。行為自体があったかどうかについては、裁判で明らかにします」と返答し、Aさんの訴えを真っ向から否定している。
ピンクを基調にした女性向けのバッグや宝飾品を手掛けるサマンサタバサは、海外セレブにも広く名が知られている純日本産ブランド。これまでにヒルトン姉妹、ヴィクトリア・ベッカム(37)、マリア・シャラポワ(24)、ビヨンセ(30)ら名だたるスターをプロモーションに起用してきた。蛯原友里(32)、ローラ(21)、道端ジェシカ(27)らがミューズ(専属モデル)を務めており、最近ではAKB48の板野友美(20)や指原莉乃(19)がミューズ契約を結んだことでも話題になった。
「裁判で社長のハレンチ疑惑が立証された場合、年商300億円にまで成長したブランドのイメージダウンは必至。それだけでなく、これまでにサマンサタバサに起用されたモデルたちにも、姦淫疑惑や枕営業疑惑が持ち上がる。芸能界に枕営業が存在することは周知の事実になりつつありますが、ファッションモデル業界も例外ではないことが明らかになるかもしれない。単なるハレンチ裁判の枠を超えた”爆弾”になる可能性もあるでしょう」(週刊誌記者)
間もなく始まる裁判では、どんな事実が明らかになるのか。美しさと可愛らしさで彩られたファッションブランド業界の暗部が白日の下にさらされることはあるのだろうか。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)
『Samantha Thavasa 2011 Winter Collection 2011年 12月』
ビジネス面にどう影響するのか