急性リンパ性白血病と診断され、昨年11月から休養している『めざましテレビ』(フジテレビ系)のメインキャスター、大塚範一が3月末で同番組を”卒業”することが28日に発表された。替わって4月からは三宅正治アナウンサーがメインキャスターに就任する。三宅アナは「三宅に任せてよかった……大塚さんにそう思ってもらえるように精一杯がんばります」とコメントを寄せており、一方の大塚キャスターは「回復した際にはスタジオにお邪魔してお礼の挨拶をしたい」とコメント。療養にはしばらく時間がかかるとも明かしている。しかし、この大塚キャスターの”卒業”発表にネット上では批判が渦巻いているようだ。
主な声は「えげつない」「10年以上頑張ってきたのに病気と一緒にクビ切りてあんまりだわ」「復帰待っててあげろよ」など、主に大塚キャスターの復帰よりも先に”卒業”としてキャスターが交代となったことについての批判である。
フジテレビは昨年、韓流ゴリ押しでネットによる大きな批判にさらされただけでなく、2011年の年間視聴率三冠王を日本テレビに奪われ、7年連続王者の記録が途絶えることとなった。そして今年に入っても4月スタートのドラマ『家族のうた』の設定が、1987年に放送された人気ドラマ『パパはニュースキャスター』(TBS系)に酷似していると指摘を受け、釈明するなどの騒動も発生し、とかくネットで叩かれやすい局になっていることは否定できないだろう。そして今回の、大塚キャスター”卒業”による批判は、まさに弱り目に祟り目であろう。
「長年メインキャスターを務めてきた大塚さんは、『めざましテレビ』の顔的な存在でした。多くの視聴者が『めざましテレビ』での復活を本当に望んでいたでしょう。本人のキャラクターも、人当たりの良いオジサマというか、いじられてもニコやかな姿が、視聴者を朝から和ませていましたし、特に、娘ほども歳が違う女子アナたちとの掛け合いは絶妙で、疑似家族のようなアットホームさが”めざまし”の持ち味でもあったと思います。休業が長引きそうなこともありキャスター交代というのは企業としては全うな判断だと思いますが、人情的にちょっと抵抗がありますよね。ご本人も『めざまし』という帰る場所があることが、闘病生活のなによりの張合いだったことは間違いないと思います」(芸能ライター)
昨年からたびたび批判にさらされているフジテレビだが、この”卒業”騒動でも再び批判の的となってしまった。経営的な判断も重要だが、テレビ局は視聴者ありきということを考えれば、早急に卒業の判断を下すよりも、大塚キャスターを待ち続けるという選択肢もあったはずなのだが……。
早期回復を祈ってます