先日、自身のブログで、風俗嬢疑惑・リストカット・引きこもり・親友の死など壮絶な過去を告白した元スノーボード日本代表選手の今井メロ。「まるで携帯小説のような人生」とネットで話題になったが、そんな彼女にグラビア撮影のオファーがあるという。
彼女は、「仕事について」というタイトルでブログを更新し、自身の思いを綴っている。そこでは、母親になったため脱ぐことをためらっていたが、仕事を選べる立場ではないとし、
グラビア写真ならば受けてたとうと
私の身体は傷だらけ・・・
怪我の傷跡、リストカット、帝王切開・・・
でも、どれも生きてきた証だから
恥じることはない。
誹謗中傷も覚悟のうえで脱いで、お見せしましょう(原文ママ)
と、仕事を受けることを明かしている。これにネットの巨大掲示板では「まさに誰得」「どこに需要があるんだ」など、彼女が予想していた誹謗中傷が繰り広げられている。しかし同時に、メロのブログには多数の応援コメントも寄せられており、次に更新された記事の中で、嬉しくて号泣したことを告白している。
脱いで「作品としたい」という表記から、水着のグラビアではなく、ヌードやセミヌードの可能性もあるだろう。しかし、メロは自身が”傷だらけの身体”とするように、彼女のグラビアにそこまで価値はないと思えるのだが……。
「このグラビアのオファーは、ギャル系雑誌なのかもしれません。グラビアが掲載される雑誌は明言されていませんが、ブログのコメントから分かるように、彼女の支援者たちは、メロの携帯小説さながらの転落人生に自分を重ね、惹かれている人たちが多い気がします。この傾向は、ギャル系雑誌の読者たちにも同様に見られるんです」(月刊誌編集者)
ギャル系雑誌といえば、アゲ嬢と呼ばれる派手な女性たちをモデルに起用している『小悪魔ageha』(インフォレスト)が有名だ。しかし、09年には、「私たちの黒い闇」として、読者モデルたちに病んでいる自分(病み=闇)、ネガティブな自分をさらけ出した特集を組むなど、モデルたちのマイナス面に着目もしている。これは、華やかに見えるギャル系雑誌のモデルたちにもネガティブな一面があり、この”病み”こそがギャルたちの共感を呼んでいるという。昨年もギャル系モデルとして人気のてんちむ(元・ジュニアアイドルの橋本甜歌)が『中学生失格』(竹書房)で、自身のネガティブだった時代を語った書籍を発売し、話題を呼んだ。
「ギャル系雑誌では、モデルたちがマタニティーヌードやセミヌードも公開しているため、メロのヌードが掲載される可能性も高いでしょう。おそらく、過去を振り返り、それでも前向きに生きていく、といった内容のインタビューも想像できます」(前出・同)
オリンピック・スノーボード日本代表という華やかな場所から一転、ミナミのクラブで働き、風俗嬢疑惑でリストカット繰り返した過去、出産後子育てに奮闘するさまは、ギャル系雑誌の読者たちにとって格好の共感材料になるだろう。この”共感”を武器に、ギャルたちの支持を得ることができれば、メロが目標としている自身のブランド「mellow style」立ち上げも前進することになるだろう。今井メロ「覚悟のグラビア」に期待したい。
(文=股介権三郎)
メロちゃんの”病み”にもうメロメロ?