「好きな女性芸能人は?」と聞かれたときのNGな答え

イメージ画像:「虹(通常盤)」

 合コンにしろデートにしろ、まだ付き合っていない男女同士の間でよく飛び交うのが「どんな人が好み? 芸能人で言うと?」というやり取り。この質問には「相手の好きな異性のタイプを知る」という目的があるわけだが、つまりそれは「自分が相手の好きなタイプに当てはまるか」もっといえば「相手に気に入られているかどうか」を確認するための質問ともいえる。
 
 ということは、自分が好意を持っている女性に「好きな女性芸能人は?」と聞かれたとき、答えを間違えてしまうと、「ああ、じゃあ私はダメなんだ…」と知らぬ間に相手に落選通知を叩きつけてしまうことになる。反対にこの解答をうまくやれば、さりげなく相手への好意をアピールすることもできる。つまり、こんなにもありふれた定番な質問が、実は目の前の女性をゲットするための分岐点になっているケースが多いのだ。となると、当然「好きな芸能人は?」と聞かれたときのNGな解答も浮かび上がってくる。ということで、悪い解答例を挙げてみる。

 まず一番多いNGは「ガチで好きな女性芸能人」を言ってしまうパターン。質問に対し素直に答えているのだからベストなのかと思いきや、これが一番良くない。試しに好きな女性芸能人を挙げてみてほしい。新垣結衣、佐々木希、綾瀬はるか、キーラ・ナイトレイあたりが出てくるだろう。そこで考えてほしい、これらの名前を言われて女性はどう思うか。おそらくほとんどの人はその意見に納得するだろう、「確かにかわいいよね」と。でもそれだけ。だって、これらの女性芸能人を好きなのは当たり前。日本男児の90%以上は好き。とにかくかわいいんだもん。でも思い出してほしいのは冒頭の部分。「『相手に気に入られているかどうか?』を確認する質問」というところ。

 反対のケースで考えてみよう。男が「好きな男性芸能人は?」と聞いて「向井理! オサムちゃんがいい!」といわれても、こちらは「そうだよね」とひたすらうなずくしかない。その解答から彼女はどんな人が好きなのか、あるいは自分は彼女に気に入られているのか分からない。だってあんな美男子、誰でも好きだもん。だから、もっと自分特有の好みを披露しなければならない。

 かといって、あまり奇抜すぎる女性芸能人の名を挙げるのも良くない。例えば鳥居みゆきやクワバタオハラの小原正子、さらにはアンジェリーナ・ジョリーなど。これはちょっとウケを狙っている印象になって、相手がまともに聞いてくれなくなる。自然と場がお笑いムードになる。また、たとえマイペースな女の子への遠回しのアピールとして「鳥居みゆきみたいに自由奔放な人が好き」と言ったところで、「え、私あんなキャラ嫌なんだけど…」と逆効果になる可能性もある。

 なお、ベッキーや杉本彩、永作博美、レディー・ガガなども解答としてはNG。なぜなら彼女らは全員何らかのジャンルで頂点にいるからだ。ベッキーは「いつでも元気」分野の頂点。杉本彩は「エロ」ワールドの頂点。永作博美は「童顔」枠の頂点。レディー・ガガは「独創的ファッション」の頂点。

 例えば「俺はベッキーが好き。あの子みたいに、いつでも誰にでも元気で明るい子が好きだなあ」と、笑顔が絶えない元気な子に向かって言えば、一見それはアピールになりそう。しかしどうだろう。女の子の本心としては「えー、ベッキーみたいにいつも元気で明るくいるなんて無理だよー」とならないか。他も同じ。「えー、杉本彩みたいなセックスのスペシャリストになるなんて無理だよー」とならないか。「えー、永作博美みたいに若さを保つなんて無理だよー」とならないか。「えー、レディー・ガガみたいにほぼ全裸の服なんか着れないよー」とならないか。これらの解答は男の理想が高すぎる印象になり、女の子を後ずさりさせてしまう。だから、ジャンルのチャンピオンは避けた方がいい。
 
 理想的なのは、好きな女性芸能人の名を挙げたときに「へえー、それはなんで?」と聞かれるくらいのランクの人であること。名前を挙げてすぐ「かわいいよねー」と納得されるのはダメ。

 そこで良い例を考えてみる。仮に合コンで、そこそこかわいいのに積極的にボケてくれるA子を気に入ったとする。その場合、好きな女性芸能人は?と聞かれた解答はバラエティでよく見るSHELLYが最適。「好きな理由は…静かにしていればかわいいのに、お笑い芸人のフリにも乗ってくれるじゃん。ああいうノリの良い子が好き」なんて言ってみる。すると、それなりに本音っぽいし、しかもA子に当てはまる部分があるから、周りも「ああ、じゃあさっきから無茶ブリに応えてくれるA子がいいんだな」となるし、A子も多少は自分が気に入られていると勘付くはず。

 「好きな女性芸能人は?」という問いの解答は、あくまで目の前の子へのアプローチの一環。だから、狙う女の子に合わせて挙げる女性芸能人は変えるべきだし、自分が気に入った女の子の特徴をうまく好きな女性芸能人の理由にはめ込めれば最高。そうすれば「かわいいね、君かわいいね」という直球アプローチよりもずっと効果があるはずだ。
(文=トビタシンイチ/ブログ「トビタシンイチのエロ探検記」

トビタシンイチ(とびた・しんいち)
日夜エロネタを求めて風俗・合コン・ナンパに挑むエロ探検家であり、ライターとしてさまざまな失敗エピソードを紹介している。国内有数の早漏男子という顔も持つ。

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