30代・40代がヤリコンを催す方法とは!? 

※イメージ画像 photo by ClaytonLePanda from flickr

 「コンパ=大学生がやるもの」という捉え方は、ひと昔前の話。現代人の晩婚化に伴い、近年は30代・40代の独身男女が急増しつつある。よって、アラサー・アラフォー世代のコンパも決して珍しくない。とはいえ、大学生や20代前半の若者が催すコンパと、30代・40代の大人コンパにはいくつかの相違点が見受けられる。

 もっともわかりやすい相違点は、なんといっても「会場」だろう。若者の場合は、どうしても「全品○円均一」などのリーズナブルなチェーン店居酒屋を利用するケースが多い。対する大人コンパは、個室ダイニングやレストランだったり、またゴルフやジョギング、料理などの変り種コンパも多数存在する。なるほど、ただ酒を飲むだけのコンパよりも、趣味を絡めた集まりのほうが盛り上がるのかもしれない。また、体質的にお酒が苦手な人にとっても参加しやすいというメリットがある。

 こうしてみると、若者コンパよりも大人コンパのほうがバラエティに富んでいるのかと思いきや、若者コンパにあって大人コンパにないものも存在する。それこそが、「ヤリコン」なのではないだろうか。ヤリコンとは、「最終目的がセックス」というスタンスのコンパのこと。といっても、集まったメンバー皆で交わる乱交パーティーという意味ではない。一次会のみでサクッと終わらせ、あとは気の合う者同士でラブホなり自宅へ消えていく……という形式をヤリコンの定義としよう。

 なぜ若者コンパに比べて、大人コンパはヤリコンが催されないのか? 答えはごく単純である。大学生や20代前半の若者は、セックスを覚えたばかりの年頃。それに加えて、親元(実家)を離れたばかりという者が多い。よって、「セックスしやすい環境」にいることが楽しくてたまらないのだ。よって、普通のコンパがヤリコンに発展するケースが頻繁に発生するという仕組みである。

 対して30代・40代の大人コンパは、いわゆる「結婚適齢期」をとうに過ぎた者同士が集まるわけである。もちろん、最近は社会の変化と共に、「結婚適齢期という考え方自体が不自然」という風潮にある。それでも三十路を過ぎると、男女共に多少なりとも「結婚」を意識してしまうものだ。本人にその気がなくても、意識させられてしまうのが悲しいかな現実である。そのため、「うかつに誘って、真剣交際を持ちかけられたくはない」「一夜限りの恋だのセフレなどに時間を割いている場合ではない」という心理から、「その日のうちにセックスなど、もってのほか!」というスタンスが主流になりつつあるのだろう。

 しかし、30代・40代とて性欲はある。なんとかして、ヤリコンを催すことは出来ないだろうか? とはいえ、若者コンパに混じっても勝ち目はないだろう。ここはやはり、妙齢男女間でヤリコンを開く方法を考えたほうが近道だろう。

 近道といえば、最初から「セックスを希望している」ということを先方に伝えておくのも手っ取り早いかもしれない。むろん、幹事女性に対してストレートに「セックス出来る女性を斡旋してくれ!」と言うのはダイレクトすぎる。「どんなコ集めようか?」という問いに対しては、冗談っぽく「エッチなコ」と返すのがベター。コンパの幹事をやるような女性は顔が広いので、1人くらいは心当たりがあるだろう。また、幹事女性は世話焼き体質でもあるので、気を利かせて適切な女性を集めてくれるだろう。

 次に、人数も重要なポイントである。若者コンパは6対6など、合計人数が10人超えというのも珍しくないだろうが、大人コンパの場合は3対3でも多いくらいだ。端に座ってしまっては、せいぜいまともに会話が出来るのは、自分の正面と、その隣の女性くらい。一番端の女性とは、たいした会話が出来ないだろう。若者コンパのように、頻繁に席替えが行われるなら問題ないが、大人コンパは、いかんせんいったん席につくと終了までそのままというケースが多い。そう考えると、2対2がベストということになる。

 裏の手としては、「災い転じて福となす」作戦も有効である。三十路を過ぎると、幹事女性も「独身女性を集めるのが難しい。女友達はほとんど結婚してしまっている」という事情を抱えていたりする。これを、「既婚者はパス」と断ったりせず、人妻参加もOKという形をとれば、間口はいっきに広がる。コンパに来るタイプの人妻は、ちょっとした火遊びを期待しているケースも多い。ただし、家庭を持つ身ゆえ、「お泊まりNG」ということもあるので、即セックスよりは、後日セックス向きである。

 30代・40代でもヤリコンを催すことは可能かもしれないという希望が見えてきた。「いい歳してヤリコンだなんて……」と後ろめたい気持ちさえ自己解決できれば、なんの問題もないだろう。上っ面ばかり気にしたコンパに無駄な金を費やすよりは、本能に正直であるほうが楽しめるというものだ。
(文=菊池 美佳子)

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