1月28日に菊池桃子が公式サイトで発表した、プロゴルファーである夫・西川哲との離婚は、30代後半以上の男たちに衝撃を与えた。
菊池桃子が芸能界デビューしたのは1983年のこと。その後、映画『パンツの穴』に出演したり、歌手として『青春のいじわる』『もう逢えないかもしれない』『夏色片想い』などヒットを出したり……とトップアイドルとして活躍した。
まさに「清純派」の代名詞であり、団塊ジュニア世代以上の男たちにとっては女神のような存在だったのだ(実際、当時は「菊池桃子は排泄などしない」と本気で主張するファンもいた)。そんな菊池桃子に「バツイチ」「シングルマザー」という未来が待っていようとは、当時誰が想像しただろうか?
菊池桃子自身も離婚発表時のコメントで、「人生で予想もしていなかった事が重なり前向きな最善策と考えて、離婚届を提出いたしました」と述べている。
離婚の理由は、菊地桃子自身は明らかにしていないものの、スポーツ新聞や週刊誌は夫・西川哲の「ゴルフの不振(ほぼ引退状態)」「女性問題」「競走馬のファンド販売事業の不成功」ではないかと報じている。
結婚後は良き妻・良き母のイメージで売っていた菊池桃子。今回の離婚によって、タレントとしての商品価値は下落するかと思いきや、実はそうでもないようだ。
まず、前述のとおり、離婚の原因はほぼ夫にあると考えられているため、イメージダウンは最小限。それに加え、某芸能関係者はこんな事情を語ってくれた。
「菊池桃子に憧れながら育った世代が、今まさにメディアで現場責任者的なポジションになってるんです。これまで妻として、母として、仕事をセーブしがちだった菊池桃子が、離婚によって本格的に芸能活動を再開するとなれば、彼らの多くが『あのモモコちゃんとぜひ一度仕事がしたい!』とオファーをかけてくるのではないでしょうか」
離婚後は15歳の長男と10歳の長女を女手ひとつで育てていくことになるようだが、どうやら仕事に関しては心配はないのかもしれない。
そこで俄然気になってくるのが、「西村知美」と「畠田理恵」の動向である。
菊池桃子がデビューしたのは『Momoco』(学研)というアイドル雑誌だったのだが、その誌上には「モモコクラブ」というアイドル予備軍のオーディションコーナーがあった。工藤静香・鈴木保奈美・森口博子・酒井法子など、その後のビッグネームが多数登場したことでも知られているが、中でも西村知美と畠田理恵の2名はそれぞれ第1回、第2回の「ミス・モモコクラブ・グランプリ」に選ばれている。いわば、「ポスト菊池桃子」として公式認定されていたようなものだったのだ。
ところが、この2名も大先輩の菊池桃子と並び、結婚生活は順風満帆ではないらしい。
西村知美は1997年に元CHA-CHAのメンバーである西尾拓美(現在、広尾の韓国ダイニング『韓屋』店長)と結婚したが、2004年ごろから離婚がウワサされ続けている。一方、畠田理恵は1996年に名棋士・羽生善治と結婚したが、やはり一昨年に別居報道があり、「離婚秒読みか!?」とまで言われた。
その2人が、菊池桃子の離婚に触発される可能性がないとはいえない。もしも、バツイチ桃子が売れっ子になったとしたら、「私も桃子さんみたいに…」と思ってしまうのが人情ではないだろうか。
せめて西村知美と畠田理恵には幸せな結婚生活をまっとうしてもらいたい、「モモコクラブ」つながりの連鎖離婚は回避してほしい…オールドファンの心情はそういったところだろう。はてさて、なりゆきやいかに?
(文=柊野フミオ)
昨年、篠崎愛ちゃん主演でリメイクされました