昨年、68歳の加藤茶が23歳の一般女性と結婚し、大きな話題となった。この他、堺正章(65)が22歳年下の一般女性(43)と、小林薫(60)は22歳年下のモデル兼女優の小梅(38)とデキ再婚し、「年の差婚」が続出している。しかし、この「年の差婚」は一般社会でも増加傾向にあるという。
都内の某会員制結婚相談所によると、同相談所で結婚したカップルの年齢差は、11~15歳差カップルが増加傾向にあり、16歳以上差カップルも急増しているという。
『【年の差婚】の正体』(扶桑社新書)などの著書があるマーケティングライターの牛窪恵さんはスポーツニッポンの取材に対し、「経済不安で結婚に踏み切れなかったバブル世代や離婚率の増加で中年以上の男性が”市場”に流通している」と指摘している。牛窪さんは「20~30代の女性が結婚を意識した時、草食系の同年代よりも知識や経験が豊富で頼りにできる年上男性に魅力を感じるのでは」とみている。
筆者の知り合いにも、52歳のバツイチ男と付き合っている29歳の編集者がいる。父親とほぼ変わらないのでは? とツッコミを入れると、彼女はこう言い放った。
「彼はオシャレだしスタイルもいいから、一緒に歩いていても恥ずかしくないの。年齢差を感じないほど気が合うし、同年代にはない尽くしぶりが最高。デートプランはお任せだし、誕生日に手の込んだサプライズを仕込んでくれる。あと、結婚対象としては、やはり健康であることが重要。だって、いくら好きな彼でも、数年後に介護の問題が発生するのはイヤ」
やはり、年上で優しくてお金持ちなら誰でもいいというわけではないようだ。勝手な深読みかもしれないが、彼女の言う”健康”にはセックスのことも含まれているのだろう。そう考えると生活習慣病リスクが圧倒的に高いデブは不利である。口を開けば「血圧が……」「尿酸値が……」という男では、彼女も引いてしまうに違いない。05年に篠原涼子と再婚した市村正規は59歳で父親になり、今年春に2人目の子どもが生まれる予定というから、やはり夜もタフじゃなければならない。
4~5年前、50~60歳の”枯れたオジサン”たちに惹かれる30代女性が増殖した「カレセン」ブームがあったが、最近モテているオジサンたちは決して枯れておらず、アクティブだ。例えば、60代前半の団塊の世代はトレンドに敏感で、ファッションにもこだわりを持つようになった最初の世代であり、遊ぶことも大好きだ。それ故、話が面白いオジサンも多いのだ。
さて、昨年暮れ、仲本工事(70)が、都内で開かれた餅つき大会に、交際中の30代歌手・三代純歌(みだいじゅんか)を連れて出席し、7月以降に結婚する予定であることを明かした。今年もアクティブなオジサンたちの人気は続きそうだ。
(文=上条泡介)
枯れてもいいかも?