◆メーカー:ヴィーナス◆品番:VEMA-050◆時間:80分◆価格:1,980円
昨今のAV界では、巨乳ブームやロリブームなど、分かりやすい流行がない代わりにマニアックなプチブームが次々と起こる傾向がある。そして、昨年秋頃から各メーカーでこぞってリリースしている流行タイトルこそ、潜入捜査ドラマものなのだ。美人捜査官もしくは、美人探偵が単身で潜入捜査を行い、必ずといっていいほど敵に捕まり、凌辱されてしまうというバッドエンドストーリーだ。正義感の強い美女が鬼畜な悪の集団に捕らえられ、性の快楽に屈し、堕ちていく姿が見る者の加虐心を刺激し、独特の高揚感に包まれるのが人気の理由のようだ。
さて、今回紹介する『潜入調査!! 興信所の母』も、そんな黄金ルール通りの展開を見せる美人探偵ドラマ。元敏腕探偵として名をはせたある美人探偵が、子育てを終えて久方の現場復帰。熟れた美貌を武器に、今度は人妻探偵として活躍するというストーリーだ。
主役を演じるのは、演技派美熟女・艶堂しほりさん。元料亭の女将という肩書きでデビューし話題となった女優だ。ベテラン女優を圧倒するほどのお色気と演技力を備えており、デビューするや一躍トップ女優に。2009年にリリースされた『たびじ 高校教師』(タカラ映像)では、多くのユーザーの官能の吐息と感動の涙を誘い、急遽シリーズ化。2011年8月に第3作目がリリースされるまでの超人気作となった。
そんな艶堂さんが、今回は白いYシャツに灰色のスラックスという、一歩間違えれば、ただのオヤジルックになってしまいそうな斬新なスタイルで登場。
「今回もアタシの手にかかればすぐに解決。間違いないっ!!」
と、旦那さんの前で大いにはりきる”ハッスル人妻探偵”となって、浮気夫の素行調査に乗り出す。しかし、現場に復帰したものの目立った功績を残せず、焦るあまり、調査対象の自宅マンションに潜入し、あっけなく見つかってしまう。土下座して謝罪するものの、レイプされてしまう。
それにしても、こんなに分かりやすい大失態を犯すなんて……。正直いって、クールビューティーな艶堂さんのイメージとは真逆。パッケージの衣装の件も含め、そのいきさつをメーカー広報さんに問い合わせてみると、「実は賭けだったんですよね」と、教えてくれた。しかし、心配することなかれ。この賭けは見事に圧勝! あえてコテコテな探偵役を演じた結果、これまで見たこともないズダボロに堕落した艶堂さんの痴態を拝むことができるのだから!
不法侵入というタブーを犯したことで、調査対象の男に弱みを握られた艶堂さん。あっという間に万年床に押しつけられ、身ぐるみをはがされると、屈辱的なレイプの餌食となってしまう。よだれを垂れ流して泣きじゃくり、カップラーメンの空き箱が散乱するテーブルにしがみ付きながら絶叫する姿は、ゾクッとするほど劣情的だ。
その後、優しい旦那の元に戻ったものの、肩に触れられただけでビクンと飛び跳ね、バスルームに閉じこもってしまう。ひとり密かに怒りをかみ殺す彼女。てっきり泣きじゃくるものだと思っていたら、なんと華奢な腰をくねらせてオナニーを始めてしまう。しかも、情けないことに、頭の中にフラッシュバックする光景は、憎い男に犯されている自分の姿であった。
「もしかしてアタシ、あいつのこと……」
情けないと苦悶しながらも絶頂を迎え、深夜にその男から呼び出しの電話がかかると、嬉しそうに飛び出していく彼女。「行くな~」と、旦那さんに代わって思わず叫びたくなるシーン。
案の定、彼女は捕えられてしまう。男の魅力に溺れた彼女は、抵抗することなく真っ赤な首輪で拘束され、発情した雌犬のごとく尻尾を振ってチ●ポにしゃぶりついていく。さっきは悔しさに我を失い流していたよだれだったが、今度は目の前の御馳走に悦びの咆哮を響かせながらダクダクと垂れ流すことに……。同じ部屋、同じ男とのセックスで、ここまで表情を使い分けるとは、さすが名女優。しかも、よだれひとつでここまで魅せるとは!
さて、見どころはもうひとつ。巻末にNG集が収録されており、難しい台詞を噛んで、思わずはにかむ可愛らしい素顔を見ることができる。普通なら公開されることのないシーンをあえて収録したのは、監督もまた彼女の魅力に溺れたひとりということなのだろうか。だとしたら、なんて罪作りな女性なんだ!
(文=文月みほ)
演技派美熟女はいかが?
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