1月17日にタレントの若槻千夏が、自身のブログで入籍を発表した。相手は3年ほど前に知り合い、1年3カ月ほど交際を重ねた一般の男性とのこと。また、入籍とともに現在妊娠5カ月であることも公表している。
これまで、ブログ内に質問コーナーを設けるなど、読者との交流を図ってきた若槻だが、恋愛話などには一切触れていなかった。そのことを気に病んだのだろうか、結婚報告のブログ記事には今まで明かさなかった理由も記述され、「長い間彼氏がいなかったため少し照れくさかった」「今まで芸能界で好きかってやってきて 色々なご心配やご迷惑を皆様にかけてきてしまったので次はお仕事の活躍などでニュースになりたいという自分自身の勝手な希望でした」などと綴った。
ブログメディア全盛の折り、今回の若槻に限らず、小倉優子、ほしのあきのように自身のブログで結婚を発表する芸能人は多い。しかし、妊娠していることを明らかにせず、後日別の形ですることも多い。それに対し、若槻は、
私のお腹には赤ちゃんも居ます。
妊娠5ヶ月です。
妊娠と入籍が前後した部分で
表に出て仕事をしている人間として
厳しいお言葉もあると思いますし
自分自身も
自覚が足りなかったと思っています。
とし、いわゆる「でき婚」が、世間的に正しいとされてきた結婚観に反すること、影響力のある芸能人にあるまじきものだとして、反省する姿までみせている。
今や一般・芸能界の分け隔てなく”でき婚”が許容される風潮の中での、古風とも捉えられるこの「でき婚を反省」の言葉。この、”おばかタレント”の先駆け的な存在である若槻が示した思いもよらぬ”芸能人としての意識の高さ”は、ネット上ではある一定の評価を受けることとなった。
去年からのグラビアアイドルの結婚ラッシュからも分かるように、「アイドルが結婚するには妊娠するしか道はなし」と言われるほど、結婚=妊娠となりつつある。安定期に入っていなかったため、CMスポンサーへの根回しがある、事務所との口裏合わせなど、確かにさまざまな理由はあるだろうが、今回の若槻のように、少なくとも自身の活動をこれまで応援してくれたファンと直接向き合えるブログでは、真実を伝える義務がタレントにはあるのかもしれない。
(文=木嶋陽介)
妊娠&結婚おめでとうございます!!