◆メーカー:VENUS◆品番:VENU-204◆時間:80分◆価格:1,980円
森ななこさんの官能的な美ボディが、ギクシャクしていた家族の絆をより強いものにしていく感動(?)作品であると同時に、父親の立場から観ると、”ああ無常”な、哀愁漂うトホホな物語である。
初老の父親が、若くて綺麗なななこさんを嫁に貰ったのはいいが、年のせいかEDになってしまい早くも離婚の危機に。思い悩んだ挙句、年頃の息子に嫁のセックスの相手をして欲しいと頼み込むところから話は始まる。迷惑なのは、生真面目な一人息子。毎晩のように父親がセックスに失敗するなさけない声を聴かされた挙句に、とんでないお願いごとをされ不機嫌に。怒りの矛先は、美しい継母に向っていくのだった。
男同士でそんな話がされていたなんてつゆ知らず。当のななこさんは、女友達と昼下がりの長電話を楽しみながら、軽い気持ちで「浮気したい」なんて口走ったものだから、事態は急展開。怒り狂った息子は襲い掛かってくるし、タイミング悪く帰宅してきた夫は、助けてくれるどころか土下座をしながら「続きをみせて欲しい」と目を潤ませる始末。思い悩んだ挙句に、ななこさんは夫の頼みを聞き入れることにするのだが……。
緊迫した展開ながらも、どうもコミカルな雰囲気が拭いきれないのは、やはりななこさんのほんわかマイペースなお人柄のため。タイトルが『近親相姦 寝取られ物語 ああ無情!! 妻と息子のSEX羞恥』ということは、本来なら羞恥系官能ドラマの予定だったと思うのだけれど、どこか浮世離れしているななこさんが演じると、どうもハートウォーミングな空気が流れてしまう。でも、全然悪い感じじゃなく、むしろ生温かさが心地いい。
そんなわけでクライマックスでは、哀愁漂うオヤジが涙腺を潤ませ見守る中で、嫁と息子のセックスが始まっていく。実際はかなり微妙なシチュエーションなのだが、気が付くと、息子頑張れ、オヤジ負けるな~って応援していたりするから不思議。多分、ここまでの感情移入を可能にしているのは、どんな場面でも美しいななこさんの巨乳純白ボディと、ふわっとしていて艶めかしい喘ぎ声のお陰。彼女の裸体は傍で観てても、この世のものとは思えないほど美しく、夢現に誘っていくのだから(体験談!!)
女優の素のパーソナリティが滲みだしているものほど秀作と言われるのが人妻系AV。シンプルな脚本で、ここまでヘンテコな世界感を演出してしまう森ななこさんの神秘性に、改めて感服した筆者であった。
(文=文月みほ)
『近親相姦 寝取られ物語 ああ無情!!妻と息子のSEX羞恥 森ななこ』
このカラダを毎晩抱けるなら、”結婚”も悪くない制度!!
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