今年1月に養育費をめぐるいざこざが報じられたのち、長らく離婚協議中だった北海道日本ハムファイターズ・ダルビッシュ有投手とタレント・紗栄子。ついに来年1月、離婚が成立することが27日に分かった。報道によれば、ダルビッシュ側が紗栄子側と、養育費や財産分与などの条件面で合意したとみられている。
すでに各媒体で報じられているとおり、ダルビッシュ側が1億円の慰謝料と養育費月100万円を提示したが、紗栄子側は月1,000万円の養育費を主張しており、協議は長らく平行線をたどっていた。紗栄子側はこの養育費を20年間要求していたとされており、これは合計24億円にもなる。
果たしてどのような条件で離婚へと落ち着く事になったのか。これについて「週刊新潮」(新潮社)が報じた。紗栄子側の出した条件は、日本での年俸が最高でも5億円だったダルビッシュには到底呑めないものだったが、紗栄子は”絶対に譲らない”と折れず、そのため離婚協議が長引いていたという。
ところが12月19日、ポスティングシステムでメジャーリーグ移籍を目指しているダルビッシュが、レンジャーズに5170万ドル(約40億3,300万円)で落札された。29日の各スポーツ紙よれば、ダルビッシュの代理人がレンジャーズとの交渉をスタートさせたという。
新潮によれば、このメジャー移籍によるダルビッシュ側の希望額である約15億円、5年換算で約75億円もの年俸が紗栄子にとって”金脈”であるとしており、今後は紗栄子に有利な展開になるだろうと予想している。紗栄子の要求している条件を突っぱねれば、裁判に持ち込まれかねない。そうなることによって、プライベートを暴かれるリスクよりも、いわゆる”言い値”を払って決着する道を選ぶのではないか、というのである。
「レンジャーズがポスティング史上最高金額でダルビッシュとの独占交渉権を獲得したことや、希望している高額年俸をみれば、ダルビッシュにはこれからその金額に見合う、というよりも、それ以上の活躍を期待されていることは明らかで、本人は相当なプレッシャーも感じているでしょう。新天地での野球の妨げになるようなトラブルやゴタゴタはできるだけ排除しておきたいと思うのは当然の流れです。紗栄子の要求額を呑まずに長々と離婚問題を引き延ばすより、金でカタがつく問題なら片付けておきたい、と考えるのではないでしょうか」(芸能ライター)
一方、紗栄子についてはこの離婚協議の報道によって”銭ゲバ”というイメージがついたばかりでなく、11月に発売されたフォトエッセイブックについては、通販サイトAmazon上のレビューが大炎上するなど、バッシングの的となっている感もある。この離婚が決着する事で、”銭ゲバ”のイメージはもはや定着してしまうばかりでなく、バッシングの一時的な加熱も予想されるが……。
「紗栄子は結婚前は、どちらかというと売り出し中のタレントといった立ち位置でした。知名度も上がり始めたものの、広く知られている存在とまではいえなかった。ところが離婚騒動を経て、その知名度は抜群に上がりました。これは本人にとってはそう悪いことではないのでは。いい意味でも悪い意味でも紗栄子の活動に注目が集まることになり、芸能人としてはアドバンテージがある状態といえるのではないでしょうか」(同)
自分の要求を曲げることなく、長い離婚協議を乗り越え、ついに条件面での合意に至ったたくましい紗栄子は、きっと今後もこの調子で、芸能界を生き抜いていくことだろう。
(文=近藤チカゲ)
慰謝料の項目には”高額”とあるのかしら?