暴力団排除条例の影響で、とりわけ大きく注目されることとなった今年の紅白。フタを開けてみれば、出場者は例年とさほど変わりがなく、NHKによれば、”暴力団との黒い交際”が理由で出場できなかった歌手は「いない」とのこと。出場者をめぐる騒動も一段落し、本番まであと半月あまりとなった15日、「週刊実話」(日本ジャーナル出版)が、この紅白の出場者が”内輪モメ”を繰り広げていると報じている。
記事によれば、この”内輪モメ”に参戦している出場者は松田聖子、松任谷由実、そして浜崎あゆみ。まずこの3名は楽屋をめぐりバトルを繰り広げているようだ。紅白は過去の出場回数により楽屋を振り分ける仕組みとなっており、個室は司会者と常連組に選挙される。他の出場者は大部屋で”相部屋”となるのが恒例だが、これについて3名とも、個室を要求しているという。
戦いはこれにとどまらない。紅白における”大トリ”をめぐっても、この3名による仁義なきバトルが繰り広げられているようだ。
まず松田聖子。今回の出演にあたり、NHKサイドから何度も頭を下げられ、承諾する形となっている。そのため自分の主張が絶対に通ると思っており、NHKから往年のヒット曲を歌うよう頼まれても拒否し続け、ヒットのない娘の沙也加を紅白に出場させるなど、増長しているという。トリについても通るものと思っている可能性がある。
そして松任谷由実は、出演を打診された際、震災復興をテーマに「春よ来い」をトリに持ってくる演出プランが提示されていたため、自分がトリを務めるのは当然だという気持ちでいるという。
2008年の紅白からは3年連続でトップバッターを務めてきた浜崎あゆみは、自身の中で紅白に対して興味を失い、ピリオドのタイミングを模索していた。ヒットにも恵まれない時期が続いたこともあり、今回、トリを務めてから卒業……という思いがあるのだという。
「暴力団排除条例施行の影響もあって、そもそも今年の紅白は注目度が例年より高い。それだけでなく何よりも、東日本大震災の発生により、日本人にとって2011年は特別な年になりました。この年を締めくくる紅白は特別なものにしようと紅白に関わる誰もが思っているはずでしょう。この3名だけでなく、各出演者とその所属事務所はそれなりに力を入れて臨んでいるのでは。見栄の張り合いともとれる楽屋戦争や、大トリ戦争はさておき、視聴者からすれば、エイベックスの稼ぎ頭で、つい先日デキ婚を発表した倖田來未を、かつて同事務所の屋台骨だった浜崎あゆみが祝福する……という形の共演なんかはぜひ、トリで見てみたいですよね」(芸能ライター)
大トリをめぐっては三者三様の事情が見え隠れするが、この熾烈な戦いに勝利するのは一体誰なのか。それを見届けるという意味でも、ますます紅白は見逃せない?
(文=近藤チカゲ)
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