「先行投資婚」で重視すべき項目とは

kekkonjouken1128.jpg※イメージ画像『「結婚」で人生を黒字化する!』
著:野瀬大樹、野瀬裕子/祥伝社

 女性を対象にした、結婚相手への条件を尋ねたアンケートなどでは、たいていが「性格」「価値観の一致」などが上位に挙がる。しかし、声高に叫ばずとも、女性たちは「収入」や「職業」も重要視している。では、男性側が結婚相手に求める条件は何だろうか? 男性の場合は、「性格」「価値観の一致」に加えて、「料理」を挙げる人が目立つ。その反面、「収入」「職業」を挙げる男性が少ないのも特徴的である。

 男性が、結婚相手への条件に「収入」や「職業」を挙げないのはなぜだろうか? そういった条件を女性に求めるのは男らしくない、と考える人が多いのかもしれない。しかし、今や夫婦共稼ぎも決して珍しくはない時代である。男性が女性の「収入」や「職業」を重視しても、否定されるべきではないだろう。

 最近では、男性実業家の活躍と同様に、自ら起業している女性も存在する。いわゆる「女社長」と呼ばれる人種だ。しかも、20~30代の若い女性でも、独立して会社を立ち上げていたりするので驚かされる。では、そういった女性たちにターゲットを絞って婚活するべきなのかというと、正直難しいだろう。現時点で成功している女社長たちは、すでに彼氏がいたりするものだ。彼氏のいない女社長もいるだろうが、そもそも女社長と知り合うこと自体が難しいので、女社長を対象とした婚活はとりあえず諦めたほうがいいだろう。

 では、どういった婚活をすべきかというと、「先行投資」である。先行投資とは、いま現在の利益には結びつかなくても、将来の利益を見越して投資することである。ビジネスの場では当たり前のように行われている先行投資を、婚活にも応用してみてはどうだろうか。先行投資婚に抵抗を持つ人もいるかもしれないが、女性たちとて、年収何千万以上など男性の年収限定のパーティーに足しげく通っていたりするのだ。それに比べたら、先行投資婚への罪悪感など微々たるものである。

 さっそく、先行投資婚の具体例であるが、分かりやすいのが「ヨガ」であろう。現代人の健康志向によって、ヨガ人口が急激に増えつつある昨今、ヨガインストラクターの女性は、今後の収入増が期待できる。さらに、ある程度の年齢を重ねても続けられるという点も非常においしい。収入面だけでなく、体型が崩れる心配もない。知り合うきっかけだが、最近では、専門の教室に通わずとも、スポーツジムにもヨガのクラスがあるので、そこから発展させるのが手っ取り早いだろう。

 他にも、自分自身の職業とのコラボレーションが可能な職種の女性も狙い目だ。例えばシステムエンジニアをしている男性なら、ウェブデザイナーをしている女性に声をかけてみるといいだろう。今すぐでなくとも、いずれ共に独立して、夫婦で事務所を立ち上げるなど、将来設計の夢が広がる。ほかの職種でも、応用可能なパターンはいくらでもあるはずだ。

 ただし、いくら先行投資といっても、「夫の浮気で離婚調停中の人妻なら、多額の慰謝料が見込めるだろう」などは、さすがに良心がとがめる。先行投資は、罪悪感に悩まされない範囲で行うべきである。

 また、「収入」や「職業」以外への先行投資があってもいいだろう。「セックスが好きで、10年先も20年先も夫婦でセックスを楽しみたい」という人は、セックスに積極的な女性に的を絞るべきである。積極的すぎて、想定外のプレイを求めてくるような女性も、今は「節操がなさすぎる」と思うかもしれないが、結婚後のマンネリ防止にはピッタリだ。

 「収入」「職業」「セックス」、どの項目に先行投資するかは、人それぞれだろう。いずれにせよ、先行投資はあくまでも選択肢の1つである。その部分ばかりに固執しすぎないようにしたいものだ。
(文=菊池 美佳子)

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