女優・松嶋菜々子が主演を務めるドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系)が好調だ。初回、12日放送の平均視聴率は19.5%と好スタートを切り、19日の第2回放送の平均視聴率も18.7%と、2回の放送はともに20%に届きそうな勢いだ。実際、19日の瞬間最高視聴率は23.6%と、すさまじい人気ぶりである。
『家政婦のミタ』という番組名だけを伝えるシンプルな告知CMの大量投下、市原悦子の『家政婦は見た!』シリーズへのオマージュなのかパロディなのか判然としない内容に注目が集まり、ふたを開けてみれば、スーパー家政婦の三田灯(みたあかり)を無表情に演じる、かつて華やかな役柄を演じることの多かった松嶋の不気味な存在感。この作品により、松嶋に対する業界での評価も再び上昇しそうだ。
松嶋の人気は、2000年に放送された月9ドラマ『やまとなでしこ』(フジテレビ系)で最高視聴率30%超えを果たしたころが全盛期といわれており、その後はドラマ『GTO』(同)で共演した反町隆史と結婚、出産のための休業に入ったため、ドラマの現場からは遠ざかっていた。その結果今年7月には、どの局からもドラマ出演のオファーがなくなったことが一部メディアで報じられた。さらには、ある女優の所属している事務所からの圧力で”干されている”というウワサも……。その女優が稲森いずみであった。
「かつて反町隆史と稲森がドラマ『ビーチボーイズ』(フジテレビ系)の共演をきっかけに付き合っていたというのは有名な話です。その後、反町はドラマ『GTO』(フジテレビ系)での共演をきっかけに松嶋に乗り換え、そのまま結婚したといわれています。いわば稲森からすれば松嶋には男を取られた格好になりますし、松嶋からすれば稲森は”夫の元カノ”ですから、今でもお互い動向が気になる間柄だと思います」(芸能ライター)
その稲森が今クール出演しているのが、香里奈・吉高由里子・AKB48の大島優子と旬の女優を揃えたフジテレビの月9「私が恋愛できない理由」。17日放送の初回視聴率は17.0%と、こちらも好スタートを切った。稲森の役柄は、香里奈が勤める会社の社長夫人で、夫とはセックスレスという設定だ。第1話での出演シーンこそ多くなかったものの、”セックスレス”という設定から想像する、悲哀や憤りなどの演技に定評のある稲森にとって、ハマリ役となるかもしれない。
グラビアやキャンギャルを経て、1990年代後半~2000年代前半にドラマで活躍した女優、松嶋菜々子と稲森いずみ。ドラマの本流から一旦退いたものの、見事に主演として返り咲いた松嶋と、要所で光るバイプレイヤーとしてドラマにはなくてはならない存在となった稲森は、同じ男を愛したふたりとしても、確かにいやでもお互いを意識する存在なのかもしれない。この両者出演ドラマ、視聴率対決の行方を見守りたい。
(文=近藤チカゲ)
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