作品名：『七発二日の温泉旅行 朝日奈あかり』
◆メーカー：アリスJAPAN◆品番：DV-1320◆時間：130分◆価格：2,980円
「雨だから少し寒いですね。でも、二人で温泉来るの初めてですよね？」
舞台は、風光明媚な自然に囲まれた古めかしい和風旅館。こんなさりげない会話から始まる本作は、人気女優の朝日奈あかりちゃんと年上男性とのプライベートな不倫旅行を思わせる情緒たっぷりの主観映像作品だ。彼女が、ひたすら男に話しかけるというスタイルで、男の声も収録されていないばかりかテロップさえない。だから、”思わせる”という曖昧な表現しかできないが、その曖昧さがプライベート感をプンプンと匂わせている。
こういった完全主観の不倫旅行作品は今や定番化しており、うっかり油断しながら見始めたが、わずか2～3言話しただけで2人の関係性が見えてくる見事な演出に、オープニングから惹きつけられてしまった。一番にググッと心を掴まれたのは、あかりちゃんには珍しい敬語受け。普段はSっぽい彼女が、終始男に気を使うように振る舞い、時折タメ口が混じり、無邪気に笑う子供っぽさもチラリと垣間見せる。この微妙な距離感もうずうずっと興奮を誘っていく。
セックススタイルこそハデさはないが、刺激はいつも以上だ。部屋に着くなり、我慢できず美尻を撫でまわす男に、「まだ着いたばかりですよ？ うふふ……だぁめ」と、言葉でたしなめつつも身体は従順に受け入れていくあかりちゃんの振る舞いが、まぁリアル。美しい柔肌を露出させ、和風旅館の一室でしっぽりと性器を舐めあう姿も官能的で、アダルティなムードにますます惹き寄せらていった。
その後、貸し切り大浴場での激しいセックスを楽しみ、夕暮れ時には浴衣で線香花火。夕食中には、ほろ酔いになったあかりちゃんがテーブルの下にもぐり込み、悪戯っぽい目で肉棒に吸い付きセックスをねだっていく。いつもなら小悪魔的な責めに発展していくプレイも、今回のあかりちゃんはとことん子供っぽく、それでいて魅惑的。そういえば、プライベートでも年上との交際が多いと話していたことを思いだし、もしや私生活そのまんまなのでは!? と、あらぬ妄想まで膨らんでしまった。
定番の不倫ものではこのまま朝を迎えて締めの一発となるのだが、意表をつきまくりの本作では、とんでもないクライマックスが待っている。朝の露天風呂を楽しもうと足を運んだ2人の目の前には、先客のオヤジ2人組が。しかし、テレて頬を染めたあかりちゃんを見た男は、強引に彼女を引き寄せて唇を重ねると、先客たちに見えるように濡れた股間をパックリと開いていく。そして、まさかまさかのオチが!!
ラストシーン。朦朧としたまま、水音に掻き消されるほどの微かな声で、「興奮しました」と漏らした彼女。かつてないこの生々しい表情に、しばし肌を粟立たせたまま目が離せなくなってしまった。
（文＝文月みほ）
姉さん、さすがの色っぽさです!!
