不況で応募者急増か!? ゲイ・メディアのモデルとその相場

hard_gay1014.jpg※イメージ画像:『YOUNG MAN』より

 夕刊紙の三行広告などで見かけるもののひとつに、「男性モデル募集」というものがある。広告には明記されていないものの、いわゆるゲイ関係のアダルトメディアのモデルである。具体的には、雑誌やムック、ビデオなどのモデルで、最近のメインは他のアダルト系と同様にやはりビデオである。

 この「男性モデル募集」に、応募者が急増しているらしい。長引く不況か、あるいは震災以後に失業した人が殺到しているのか。あるいは、ほかに何かの理由があるのだろうか。

 そこで、いくつかの広告に電話して聞いてみたところ、「いや、とくに増えていないと思うけれど」という答えがほとんど。では、ゲイビデオの求人応募が多いというのはガセだったのか。

 だが、その後でたいてい、次のような答えが返ってきた。

「この10年以上、ずっと不景気ですからね。(応募は)いつも多いですよ」

 つまり、最近に限ったことではなく、以前から求人広告に電話してくる男性は多いのだそうだ。

 ただし、採用まではそう簡単ではないようだ。この手の広告では、「太め歓迎」「筋肉質・スポーツマン」「体重80~100キロ以上」条件が付けられていることがほとんどで、何の特徴もない男性は電話での問い合わせの段階で断られる。「あなたはイケメン? アイドルや芸能人に似ている? ルックスに自信はあるの? では、ちょっと無理ですね」と電話を切られてしまう。

 また、「一度、事務所まで」となっても、面接でたいてい落とされる。面接では簡単な仕事の説明の後で、「カラダを見せて下さい」となる。ただし、全裸とは限らない。そうした難関を通り抜けて、ようやくゲイモデルとしての仕事ができるという。

 このゲイモデルのギャラであるが、ある業界関係者によれば、「カラミ有りのビデオでも、素人の初心者だと7万円から10万円未満では」という。単体だともっと安いそうだ。

 ところが、これが筋骨隆々とした男らしい体型や、ルックスがいいとなると金額が格段にアップするという。それで、大学体育会系の部活では、「裏バイト」として知られているとのことだ。ある事情通によればそのギャラは、体育会系の部員では、単体ポーズ出演だけでも最低で10万円、オナニーなどのオプションが加わるとプラス10万円前後かそれ以上、カラミ有りの作品なら30万から50万はかたいという。

 一説には、この体育会系裏バイトを巡って、専門のブローカーまで暗躍しているとのウワサまである。ただし、大学の体育会系そのものがある種のベールに包まれている世界なので、どこまでが真実かはまだまだ知られていない部分が多いことは確かだ。
(文=橋本玉泉)

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女性だけ需要があるわけじゃないのね

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