合コンに行けば毎回きれいな子が来て、しかもノリが良くて、自分のことを気に入ってくれるのなら苦労はないが、そうは行かないのが現実。筆者のように毎週々々合コンに励んでいれば、まったく歯が立たないような強敵女に出くわすことは日常茶飯事。
だけど、あきらめてはいけない。そういう強敵女を退治できるようになれば、合コン成功率は確実に上がるのだ。そこでこの記事では、過去に出くわした強敵女との合コンを振り返り、改めてどう対処すれば良かったのか考えてみたいと思う。今回の敵は、友達を異常に気遣うおせっかい女。
それは5月に行われたある合コンでの出来事。開始から30分、ちょうどみんなの自己紹介が終わった頃だろうか。店員さんがドリンクを運んできたときに事件は起きた。頼んだ覚えのないお冷やが来たのである。
この序盤でお冷や? 酔い潰れた人などいないし、いったい誰が頼んだのだろう。「これ誰の?」すぐに聞いてみたが、みんな困惑顔。誰も心当たりがないという雰囲気だ。
そのとき、隣りにいた女がそっと耳打ちしてきた。「そのお冷や、A子にあげてください」と。なぜA子に渡すのかよく分からなかったが、とりあえず指示通りお冷やを持っていくとA子は戸惑った表情。それもそのはず。彼女は3杯目のカシスウーロンを頼んだばかりなのだ。お冷やを勝手に頼んだ張本人は、苦笑いのA子に向かって満足げに言う。
「A子、今日はちょっとペース早いから気をつけてよ!」
なんという暴挙。A子は酔っ払って淫らになったわけでも、ふいに脱ぎ出したわけでもない。いわば離陸寸前。もう少しでほろ酔い状態へと飛び立つところを、なぜかこの女に止められたのだ。女性がどれだけお酒を飲んでくれるかは、言わずもがな合コン成功への最重要事項なのに…。男性陣はすぐに「今日は厳しい戦いになる」と悟った。
お冷やを勝手に頼んだおせっかい女の暴挙はさらに続く。今度はテンションの上がったB子が日本酒を頼むと、後からすかさずモスコミュールを注文。「これにしておきな」と日本酒と取り替えてしまった。また、会も後半に入り、ある男が気に入った子とちょっとピンクな話しを2人でしていると「C子、何の話してるのー? 普段はそんなこと言わないじゃーん」とクギを差してくる。
トドメは2次会終盤。終電間際の重要な場面で、時間を気にせず話してる女の子たちに「A子、終電何時? B子、あたしと同じ方面だよね? C子も一緒に帰ろうよ」とまるで引率の先生を気取る。これじゃあ女の子は、いかに楽しくてもマジメな優等生コースを選ばざるを得ない。男たちはつくづく思った。今日の合コンでその日のうちにスペクタクルを起こすには、このおせっかい女を攻略することが絶対条件だったのだ、と。
そもそもこのおせっかい女、初めから男との出会いなどにはまったく興味がなかった気がする。それよりも、A子とB子とC子の面倒を見ることが自分の役目だと思って来たのではないか。だから、おせっかい女の攻略といっても、それは口説くことではない。「どうやって友達へのおせっかいをやめさせるか」をテーマに作戦を練るしかない。
ストップ・ザ・おせっかいを成功させるには、彼女の「責任感」を逆手に取るしかない。そのためにはまず、一番口数の少ない女の子をおせっかい女の近くに座らせ、男2人で質問攻めにしてしまおう。しかも「ロープとムチ、使ってみたいのはドッチ? 10秒以内に答えて!」など、答えにくい質問をわざと連発する。そうすれば、おせっかい女はその女の子のフォローに一杯一杯になって、残り2人の女の子にまでは目が行かなくなるはずだ。また、質問攻めにされた女の子は、おせっかい女のフォローで逆に話せるようになるかもしれない。なおこのとき、さりげなくおせっかい女に「やさしいんだね」、「友達思いだね」、「ロープとムチ完璧に使いこなせそうだね」と褒めまくって気持ち良くさせることも大切だ。
さらに「今、A子と○○がいい感じだから邪魔しないようにしないとね」と、”邪魔しない=女の子のためになる”という概念を、おせっかい女に植え付けるのも重要。そしておせっかい女が終電を気にし出す前に「今日は本当にありがとう。君のおかげでいい合コンになったよ。あとはみんなの邪魔にならないよう先に帰ろうか」とハッキリ言ってみよう。このとき、先ほどの概念を植え付ける行為が意味を持ってくる。またもし、おせっかい女が戸惑ったら「ごめんごめん、そんなことわざわざ言うまでもなかったか。君なら当然分かってるもんね。ホント、俺ってバカだなあ。じゃあ早く荷物まとめて」と畳み掛けて、断れない雰囲気を作ろう。そして駅に着くまで、おせっかい女の行動をひたすら褒め称えるのだ。
あとは残された男たちの健闘を祈るばかりである。ちなみにあなたがよっぽどの好き者なら、駅までの道のりでおせっかい女に仕掛けても良い。ただ前述の通り、おせっかい女は男とのランデブーなどまったく求めていない可能性が高いが。
(文=トビタシンイチ/ブログ「トビタシンイチのエロ探検記」)
トビタシンイチ(とびた・しんいち)
日夜エロネタを求めて風俗・合コン・ナンパに挑むエロ探検家であり、ライターとしてさまざまな失敗エピソードを紹介している。国内有数の早漏男子という顔も持つ。
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