街中で女のコに声を掛けられる男性は、この記事を読む必要がないだろう。クラブでナンパできる方もだ。なかなか女性に声をかけることができないという方にオススメの空間がある。それがサルサ・バーだ。
サルサはラテン系ダンスミュージックの一つで、サルサ・バーでは店内にサルサが流れ続け、客がダンスしている。なぜ、サルサ・バーだとナンパしやすいのか? それは、男女がペアでカラダを密着させてダンスするものだからだ。基本的に1人では踊らず、決まったパートナーがいない女性は男性からの誘いを待っているわけ。そのため、「一緒にどうですか?」と声を掛け、手を差し伸べるのは、ごくごく自然な行動なのだ。特別なナンパテクニックなど必要ない。
欧米では、離婚女性が新たな出会いを求めてサルサ・バーに来るという話がある。では、日本はどうか。金曜夜に六本木駅から5分の「E」に行ってみた。
「E」の入口では、南米系と思しき外人が「1,500円」と片言の日本語で話しかけてくる。この安い入場料でワンドリンクが付いているのもありがたい。店内に入ると、10時過ぎでも人はいっぱいだ。1階と地下にダンスフロアがあり、地下の方が倍くらいのスペースがある。香水やら汗の匂いで熱気がモワ~ン。暗がりの中に、背中がパックリと開いた大胆な衣装の女性や、太ももを露出した女性の姿もチラホラ見える。男性が手を女性の腰に回し、股間と股間がくっ付きそうな態勢で踊りまくっている。
日本のサルサ・バーの特徴は、女性客は30~40代の年齢層の熟女が中心である。普段、商店街で見かけるような女性もいるが、なかには雑誌に登場するような美熟女もいる。男性は50歳を過ぎたオジサンもたくさんいて、ガンガン腰を振っている。場所柄、ラテン系の外国人客も多いのだが、彼らのダンスはとりわけ激しい。
さて、カウンターで飲んでいた女性に話しかけてみた。衣装がラテンぽくて露出度は高め。推定40代前半で、宮崎美子に似たポチャ顔だ。バツイチOLでサルサ歴3年、今日は一人で来たのだという。だいたい週末は踊っているとのこと。男性から連絡先を聞かれるのはフツーで、教えるのは抵抗がないとのこと。彼氏募集中だが、ルックスよりもサルサのうまい男性の方が魅力的だそうだ。ということで、サルサに自信がある人以外は、こういう女性はパスした方が無難だ。踊りがうまくなりたくて通っている常連客のため、踊りのヘタな男性などは簡単に袖にされてしまう。
あせらずともターゲットはたくさんいる。地下へと降り、一人で手持ち無沙汰にしているジーンズ姿の女性に「一緒に踊りましょう」と声を掛けた。賀来千香子似の彼女は笑顔でOK。フロアで彼女とカラダを密着させると、オッパイの弾力がビシバシ伝わってきた。耳元で声を張り上げ、話を聞くと、彼女はサルサ好きの友人と一緒に来たそうなのだが、その友人はどこかの男性と踊りっぱなしだという。彼女自身はサルサ初心者で独身。やはり40代前半に見えた。リズムにノッてくると、スリムな彼女の方から積極的にカラダを密着させてきた。15分ほど踊った頃に「静かなところで飲み直しませんか」と誘ってみた。彼女は頷き、店外の近くのショットバーへ。そこで1時間ほど話し込み、あとはお決まりのパターンだ。
ナンパ成功の秘訣は、自分より踊りのうまい女性は誘わないということぐらいだろうか。このお店もそうだが、たいていのサルサ・バーでは、サルサレッスンを低料金で行っているので、参加して踊りが少しでもうまくなれば、ナンパ成功の確率もかなり上がるだろう。美熟女好きにはたまらないナンパスポットである。
(文=上条泡介)
ラテンのリズムで女性を誘え!!