福島県いわき市の「小名浜」という地名を聞いて、読者の皆様は何を思い浮かべるでしょうか。最も馴染み深いのは、今月営業を再開した環境水族館「アクアマリンふくしま」や、カツオなどで知られる漁港としての顔でしょう。しかし、小名浜の魅力はそれだけではありません。そのスジの人はよーく知っている、東北屈指の風俗街でもあるのです。
そして当然ながら、小名浜の風俗街も東日本大震災の被害を受けてしまいました。ソープランドは法律で建て替えが認められていないために、改修することでは対応しきれず、閉店してしまったお店も存在します。そして震災直後には、働いていた泡姫たちが、生活のために震災の被害のない地域の店に移籍するといったこともあったようです。
また、常連客の地元民の中にも当然被災された方も多く、観光客も激減してしまったために、どうにか湯を沸かせるようにして、震災後営業再開にこぎつけた店も、当初は順風満帆とはいかなかったようなのですが、日中被災者に浴室を開放するなどした行いが報われつつあるのか、いわき市にボランティアに来た方などの利用が増え、写真週刊誌「フライデー」(講談社)の特集にも取り上げられたように、福島第一原子力発電所で作業に従事されている方も利用されているようです。また、地元の方に伺った話では、東京電力の社員の方も利用されているとのことでした。原発で作業されている方には、無料や格安で利用していただけるような、国や東電からの補助など、あってもよいと思うのですが……。
話が逸れてしまいましたが、少しずつ小名浜の風俗街にも復興の足音が聞こえつつあるようで、人手不足すら起こりつつあるのか、AV出演の経験もある女性が期間限定で所属するといったケースもあるのです。様々な地域からいわきと福島の復興のために、泡姫たちが小名浜に助っ人に来てくれているのかと思うと胸が熱くなろうというものです。
すっかり前の話になってしまいますが、私もそんな小名浜に6月中旬に足を運んで参りました。すると、ちょうど営業再開を祝う花輪が立っていたお店の前で、従業員の方がおられたので、お話を伺わせていただきました。
──花輪があるということは、営業を再開されたばかりなのでしょうか?
「そうですね。月のアタマくらいに」
──再開まで時間がかかったほうなのでしょうか。
「早いところは4月にはやっていましたからね。風呂釜がね、お湯が出なくなっちゃった上に、代わりの風呂釜が手に入らなくって」
──営業できなくなってしまったお店もやっぱりあるんですか?
「そうねえ。震災前17くらいお店があったんだけど、2つね。やっぱりお金がかかるし、新しいのも作れないからねえ」
閉めてしまったお店のほうを指さして、その時ばかりは寂しそうな表情を見せた従業員の方でしたが、やはり全体的にはお店が再開できたことに対する喜びが強いようで、突然話を聞いてきた私のような人間にも、気さくに応対していただきました。
放射能のリスクへの考え方によっては、福島県に留まること自体をよしとしない方もおられるでしょうが、さすがに私は入浴して復興支援をするわけにはいかないものの、また小名浜に足を運んで、飲食店などにお金を落とすという形で支援ができればと思っております。
メンズサイゾー読者の紳士の皆様方におかれましては、原発で作業に従事しておられる方や、東京電力の社員の方などと待合室で遭遇する可能性もある、現在の日本でも屈指の人間交差点であると思われる小名浜のソープランドで、気持よく復興支援をされてみてはいかが?
(文=B.I.Sachiko)
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