女優の臼田あさ美(26)と、ロックバンド『RADWIMPS(ラッドウィンプス)』のボーカル・野田洋次郎(26)の交際が、7月7日発売の「女性セブン」(小学館)によって報じられた。
RADWIMPSは、知名度的に全国区とは言い難いものの、若者から絶大なる人気を誇り、ベッキー・嵐の二宮和也・妻夫木聡・長澤まさみなど、芸能人からの支持も厚い、業界でも注目を集めつつあるバンドだ。二人は、臼田が司会を務める音楽番組、スペースシャワーTV『スペチャ! SPACE SHOWER MUSIC CHART SHOW』(2009年3月14日放送)での共演をきっかけに交際をスタートさせたようだが、こうしたミュージシャンと女優・タレントの交際が発覚することは珍しいことではない。
ミュージシャンと女優という組み合わせで噂になったカップルは、「the pillows」のボーカル山中さわおとタレントの優香、「UVERworld」のボーカルTAKUYA∞と女優の柴咲コウなどがあり、めでたくゴールインしたカップルで言えば、「RIP SLYME」のILMARIと蛯原友里、「ポルノグラフティ」の新藤晴一と長谷川京子などが記憶に新しいところだ。
しかし、それほど仕事上の接点が多いとは思えない「ミュージシャンと女優」という組み合わせが生まれるのだろうか。ある芸能記者はその心理についてこう分析する。
「例えば、前述の臼田のように、自分が司会を務める番組に、ミュージシャンがゲストで出演し、社交辞令でもライブに遊びに行くことを約束したとします。元々、女性がそのミュージシャンのファンである場合もありますが、約束した通りライブ会場へと足を運べば、そこには、番組で見せていたテレビに不馴れな彼の姿ではなく、主戦場であるライブ会場で、多くの熱狂的なファンの声援を浴びる雄々しい姿。彼を神のごとく崇め、ステージ場で発する歌声に、客席で心酔する信者たちを見て、『この人はすごい人』と錯覚を起こしてしまうんです」
女優という仕事は、テレビという媒体を通して人目にさらされるもので、直接ファンと触れ合う機会は極端に少ない。もちろんメディアへの露出度、映画出演本数やドラマの視聴率などで自身の人気の程度は理解できるものの、それは”数字上”のもので実感が伴いにくいものだとも言える。となれば、ライブ会場でダイレクトにファンから歓声を受け、輝くその姿を見て、彼のことを過大評価してしまうこともありえるだろう。
しかし、実際のところ、ミュージシャンも普通の人間。神でもなければ、理想のために身を投げ打つ革命家でもない。ステージ場で叫んでいた思想は、夢や幻想でしかないことに気付くのに時間はかからない。最高の状態を見知っているだけに、日常との落差は大きい。臼田と野田に関しても、そうなる可能性はないとは言い切れない。また、ミュージシャンと女優とでは、生活のリズムも大きく違う。夜、活動することの多いミュージシャンに対し、朝から撮影、ということも多い女優。二人の生活にすれ違いが生じてくることは十分にありえる。
果たして、臼田と野田の交際はどんな結末を迎えるのだろうか。女優としても、ミュージシャンとしても、まだまだこれから伸び盛りの両者。できることなら、支えあっていく仲むつまじい姿を、見守っていきたいものだ。
(文=花田右京)
ミュージシャンってやっぱりモテる?