伝説のM女優・笠木忍が復活! 本人直撃インタビュー!!

KSDSC_0056Z.jpg伝説再び! 引退、復活の真相は…待望の新作撮影現場へ 取材協力:ナチュダン

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 伝説のM女優・笠木忍がAVに復活する……。いまだに引退を惜しむ根強いファンは数知れず、復帰を待ち望む声も多かっただけに、AV復帰の報は業界のみならずファンの間にも衝撃を走らせた。

 笠木といえば、可愛いロリフェイスにやわらかそうなゴムまりボディという男好きのするビジュアルでありながら、天性のイジメられキャラとして3大NG(SM・スカトロ・アナル)を含むハードプレイをこなし、インディーズ作品を中心に数百本にのぼるAVに出演。当時は、長瀬愛、堤さやか、桃井望とともに「インディーズ四天王」と呼ばれ、インディーズNo.1の呼び声が掛かるほど絶大な人気を誇っていた。

 だがAVデビューから4年後、24歳になった2004年に突如として引退。以後は事務職に就きながら、たまにマンガ家やヌードモデルとして活動しているとの情報が漏れ聞こえてくるだけで、表舞台からは遠ざかっていた。

 新作となる今回の作品のテーマは、盲信する笠木忍ファンが作りだすリアル人形。それは「かかし」。その「かかし」は笠木忍そのままとも言える超リアルな出来栄えだったが、あるアクシデントにより、道端に放置され、捨てられ、他人にイタズラされ、何人もの人間にファックされ……その後、年月と共に劣化した状態を蔑まれたりする……という、これでもか的なイジメ内容のドラマが展開される。笠木が過去に出演した代表作『青空ぶっかけサークル』を生み出したメーカー「ナチュラルハイ」の制作ならではといった内容の、過去のイジメられ系AVを彷彿とさせる伝説のM女優の本領発揮!といえる作品だ。

KSDSC_0048.jpg撮影現場でのひとこま。映画『空気人形』を彷彿させる物語なのか? 
かかし役は、笠木の儚げなイメージともよく合う。ナチュダンでも近日公開!
m_abct_001_thm_xsMC.jpg伝説の作品『青空ぶっかけサークル』はナチュダンで観ることができる!
今では完全に撮影不可能な超過激作品! 必見です!!

 このAV作品のロケ現場となったのは都心からさほど遠くはないものの緑が色濃く残るY県で、筆者は撮影現場で笠木に直撃インタビューを敢行し、気になる復帰の意図や過去の裏話、知られざる素顔を探った。

──復帰後はかなりのハードスケジュールのようですが、身体は大丈夫ですか?

笠木 大丈夫です。今回は役どころが「かかし」という無機質な感じのせいでもあるんですけど、正直さっきまでが眠さのピークで…撮影の合間にちょっとだけ寝落ちしちゃいました(笑)。復活前までが夜型の生活だったので、夜になると元気が出るといったありがちなタイプなんです(笑)。それが復活してからは早朝からの仕事が多く、夜に寝なければいけなくなって……。そのあたりがまだ慣れないですね。でもすぐに慣れたいと思ってます。

sak068123.jpg笠木さん言うところの”無機質”感が存分に発揮されています

──今回の作品は足掛け10年といった壮大なスペクタクルで、しかも「かかし」という少しクセのある役柄らしいですね。

笠木 実は今回のナチュラルハイさんとのお仕事は11年前に遡るんです。その作品『青空ぶっかけサークル』は今でも私の代表作と言える作品だと思ってるんです。「かかし」になった今の笠木忍と10年前の笠木忍を同時に見ていただけると嬉しいんですが、流れを詳しく言うことを今はできないんであれですけど、監督の持たれているイメージのM女優・笠木忍を凄くきれいにイヤらしく撮っていただいてるのがやっていて感じられます。

──デビューから引退されるまでと比べて、かなり身体が細くなったのではないですか?

笠木 今年に入ってからインフルエンザにかかって少し痩せて、良い機会だから生活を見直そうと思ったんですよね。そこで行きついたのが”お野菜”と”お湯”なんですけど、ハマっちゃったんです。こういった食生活のスタイルは自分に合っているようで、苦にもならず続けられたんです。そうしたら、今年に入って6キロくらい痩せました。心配していただいたりもするんですが、たくさん食べてるし、運動するのも大好きなので、健康に生活できてます。

──美容にも気を使うようになりましたか?

笠木 昔はポッチャリ気味の身体がコンプレックスで、少しでも男優さんのアソコの元気がなくなると『私のせいだ~』みたいに思ってたんです。根がネガティブなので、美人なメイクさんとかがいると『私より、この人が出ればいいのに』とか思っちゃったり。でも、最近は美容に気を使うようになったので、自信があるとまではいかないですけど、少しは安心して相手にキスしたりできるようになったかな。

──当時は自分に自信が持てなかった?

笠木 プライベートでもそうだったんですけど、『こんな私が自分からキスなんかしちゃいけない……』と思ったりもしてて、自分からは何もできなかったんです。それで、されるがままの受け身というスタイルになって……。相手から何かしてくる分には、少なくとも私を嫌ってはいないだろうみたいな感覚でお受けしてました。

KSDSCN2364.jpg真剣に、丁寧な口調で答える笠木さん。

──引退したのはどういう理由だったんでしょうか?

笠木 AVの仕事は好きだったんですけど、早く辞めて普通の仕事しなきゃみたいな強迫観念があったんです。親が世間体を気にするタイプだったので、それがプレッシャーになっていた部分があったのかな。あと、引退当時は24歳だったんですけど年齢を気にしていて、普通に就職するなら、そろそろ辞めないとマズイって焦っていました。

──復帰後、そういったプレッシャーはなくなりましたか?

笠木 今は全くないです。自分の意思で周りを気にせずにAVに出られるようになって、とても解放感がありますね。以前は人見知りだったから、スタッフの人の顔もロクに見ずに仕事をしてたんですけど、今は普通にコミュニケーションがとれるようになりました。大人になって、やっと社交性が出てきたというか(笑)。

──撮影も楽しめるようになった?

笠木 復活した作品でHをした時、有名どころの男優さん二人が相手だったんですけど、感じちゃったんです……。今までの作品ではそこまでにはならなかったんですけど、『本当に気持ちいい!』って感じちゃいました(笑)。実は私はいたって普通なんですよ(笑)。複数プレイなんてプライベートでする機会がないですし、しかも有名な男優さんをわざわざ二人も揃えてもらって『贅沢~!』みたいな(笑)。

──そういえば数ある作品の中でも、あまり「イク」って言葉を聞いた事はなかったかも……(一同笑)

──復帰の理由は何でしょうか?

笠木 色々と理由はあるんですけど、その一つとして、引退してある男性と知り合い、お付き合いすることになったんですが年下だったんですよね。わたし自身デビュー前から考えても彼氏が年下というのは初めてで、どういうふうに接すればいいのか解らなくて……。相手の年齢に近づく努力をした方がいいのかなって思って見た目くらいは……と必死になったんですけど、全然わたしを見てくれなくて。それどころか、若い巨乳のお姉ちゃんばっかり見てるんですよ。今思うとしょうがないのか知れないんですけど、当時の私にはさみしくてこたえました。『もっと私を見てもらいたいなあ』という気持ちが積み重なって……彼との別れとか色んなことも積み重なって……。この気持ちを世の中のみなさんにまでと発展しちゃって……。私のいた世界であるAV復帰を考えるようになりました。

──人から見られたいという願望が強い?

笠木 そうですね。見られたいです。子供のころから本当は目立ちたがり屋だったんですよ。でも、周りからの人気と自分の目立ちたい願望が一致しなくて、自分一人だけ騒いでもバカみたいなだなって思って。それに気付いてしまってからは、中学・高校と隅っこの方でひっそり暮らすようになりました。

──それがAVに出演することによって変わった?

笠木 社会に出てからAVにスカウトされて、AVだと一応は自分が主役として作品を撮ってもらえるわけです。それが凄く嬉しかったし、やっと自分の目立ちたい願望と周りの求めるものが一致したなあと。

──復帰後もハードなM系プレイの作品が多いようですが、嫌だなあと思ったことはないでうか?

笠木 嫌と思うことはないですね。ハードなプレイってプライベートではできないから、普段はできないことをやってみたいという気持ちになるんです。好奇心ですね。それに、いくらハードなプレイでも死ぬわけじゃないじゃないですか。だから、とりあえず『やってみよう』って(笑)。

──「死ぬわけじゃない」って言葉は、M女優としての名言ですね(笑)。復帰後もM系作品を中心に出演していくのでしょうか?

笠木 M系だけじゃなく、年下の男の子にイタズラする作品とかもやりたいと思ってます。大人になって頭の中がお姉さんになってきたのかなと思いますけど、年下の男の子が可愛いなあって。デビュー作はM系じゃなく、痴女っぽい感じだったんですよ。その頃は言葉攻めとかもできなかったし、痴女系は苦手だったんですけど、最近は痴女系のプレイもいいなあと思います。あと最近、恋愛の夢を見ると相手が女性のことが多いんですよ。夢の中で女子高生をナンパしたり。レズものにも興味が出てきたのかもしれないです。

──唐突ですがお名前の読み方ですけど、ファンの間やネット上でも「かさぎ」と「かさき」に分かれているんですが、どちらが正しいのでしょうか?

笠木 『かさぎ』です。デビュー当時も『かさぎ』だったんですけど、ある人から『名前に濁点が入ってるのは良くない』と言われて、一時は『かさき』にしてたんです。でも、結局は読みにくいので元に戻しました。

──復帰についてファンからの反応はどうですか?

笠木 こないだ撮影会があったんですけど、ファンの方から『変わらないねえ、でもステキな大人になったよねー』と言ってもらえて、かなり嬉しかったです。あと、ネットのカキコミとかも読んだりして、みんな私を覚えててくれてるんだー、ありがたいなあって思いました。皆さんに良い作品を届けられるように頑張りますので、これからも応援してもらえたら嬉しいです。

KSDSC_0068.jpgかつての少女の面影は残しつつ、すっかり大人のいい女になった笠木さん渾身の「かかし」。完成が今から楽しみだ

 目立ちたいと思いながらも、周囲を気にし過ぎて引っ込み思案になってしまうのはよくあることではある。その欲求を解放してくれるAV女優という仕事と出会い、しがらみを気にせずに楽しんで撮影ができるようになった彼女は、ハードスケジュールにも関わらず以前と比べて表情も生き生きとしていた。

 現在、彼女は複数の作品の撮影を順調にこなしており、近いうちに伝説のM女優の新作を拝むことができそうだ。天性のM気質と新たな大人の魅力を身につけた笠木忍が、どんなプレイを見せてくれるのか楽しみにしていよう!
(取材・文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

■笠木忍オフィシャルブログ「しのぶろぐ」はこちらから
■取材協力:ナチュダン

笠木忍(かさぎ・しのぶ)
1980年8月20日生まれ。東京都出身。スリーサイズはB83cm-W60cm-H83cm。
2000年にオムニバス作品でAVデビューし、01年に単体デビュー。
妹系のロリータフェイスと天性のMキャラで人気を博し、
イタカ・スミスリンパウダー監督の『青空ぶっかけサークル』(ナチュラルハイ)や
TOHJIRO監督の『白い性欲』(ドグマ)など数々の過激作品に出演。
引退後はマンガ家として、雑誌『BREAK Max』(コアマガジン)などに連載していた時期も。
趣味・特技:スポーツ、買い物、料理、マッサージ。

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