7月1日金曜日、新宿ネイキッドロフトにて、トークイベント「北芝健の他では絶対に聞けない話Vol.6」が開催された。北芝健氏は、元警視庁の刑事で、現在は犯罪学者。刑事物の漫画原作なども多数手掛けている。警察関係の裏話を聞きたいという人にはもってこいのイベントだ。そして、このイベントの興味深いところは、警察関係の裏話が中心かと思いきや、その真逆であるヤクザ系の裏話も聞けるというのが面白い。裏街道・裏話担当は、アウトロー作家の中野ジロー氏。なんと、元ヤクザという異色の経歴。ということは、元刑事と元ヤクザが同じ場で、それぞれの裏話を披露するということになる。
イベントは3部構成になっており、第1部はそういった裏話系の”他では絶対に聞けない話”が中心。新人空手アイドルの七瀬美菜が華を添える。刑事系、ヤクザ系のトークもさることながら、今回一番の注目を集めたのは”ニンニク”であろう。古代エジプトにおいて、ピラミッドの建設に携わった労働者たちがニンニクをパワー源としていたという話は有名だが、現代においても、肉体疲労時の栄養補給・滋養強壮などに効果があるだけでなく、男性の股間を元気にするという仮説(!?)も飛び出した。
そういえば最近、年齢に関係なく朝勃ちしないという男性が増えているという。例えば、前の晩に飲み過ぎてしまって、翌日の朝勃ちが起こらなかったという場合は仕方ない。しかし、そういった明確な理由がないにもかかわらず、「最後に朝勃ちしたのがいつだったか思い出せない」という男性が少なくないのだ。もちろん、朝勃ちは性的興奮によって起きる現象ではない、ということは既に立証されている。しかし、朝勃ちの弱まり=通常の性行為時の勃起力の弱まりにつながる、という説もあるので、男としては非常に気になる部分だ。だからといって、すぐさま病院で診察を受けねばならぬほどの緊急性が感じられるわけでもなし、巷で売られている妙なサプリメントに手を出すのも気が引ける、という人は、とりあえずニンニクを食べてみるのも良いかもしれない。考えてもみれば、ウナギやスッポン、マムシなどで精力をつけるという話もあるのだから、ニンニクとてそれなりの効果があったとしてもおかしくはない。但し、ニンニクを食べた後の性行為において、口臭をどうするかという、別の問題が持ち上がってしまうのが難点である。
第2部は緊縛の実演からスタート。『踊る大捜査線2』で、蜘蛛の巣状に縛られた死体の緊縛を手掛けた、女流SM緊縛師・長田一美氏が、ラーメンAV女優・かなと沙奈を縛る。SMバーやSM専門のショーでないにもかかわらず、1,800円(前売り1,500円)というリーズナブルな入場料で、本格的な緊縛が見られるのは実においしい。しかも、着衣状態での緊縛かと思いきや、かなと沙奈が下着1枚になるという度胸を見せた。豊満な乳房、エロティックな乳首ももちろん魅力的であるのだが、なんといっても縛られていく際に魅せる表情が絶品である。今回のイベントを見た人は、間違いなく彼女の出演作を見たいと思うであろう。尚、長田氏が、観客の女性2人を縛るというサービスもあった。こちらのほうは、着衣で行なわれた、念のため。
そして、2部の見どころはなんといっても、元AV女優・小室友里による爆裂エロトークである。トークのお相手は、私・菊池美佳子が務めさせて頂いたのだが、「三十路を過ぎると後背位が良くなってくる」「手コキに自信がない場合はフェラチオで勝負すべし!」などの本音トークが炸裂した。ライブ中継が行なわれないイベントなので、伝説のスーパーAV女優・小室友里のペニス観などを生で聞けるのは、実に貴重であるといっていいだろう。現役を退いてもなお美しい小室友里氏であるが、意外なほどの気さくな話し口調に驚かされた観客も多かったのではないだろうか。最後は、小室友里本人による、Gスポット攻めの指技講座もあり、男性客にとってはお得感満載である。
そして3部の科学実験コーナー(素数パワー・泥パックの真偽)へと続き、約3時間のイベントが終了した。これといったテーマが定まっていない、ごった煮のような内容であるからこそ、退屈せずに楽しめるイベントだったのではないかと思われる。不定期で続いているイベントで、毎回ゲストも変わるので、お近くのかたは、次回足を運んでみては如何だろうか。
(文=菊池 美佳子/ブログ「マンゴージュースと黒あわび」)
続・警察裏物語-27万人の巨大組織、警察のお仕事と素顔の警察官たち
北芝氏著書の危ない話。
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