元トップレースクイーンで現在は映画やCMなどで活躍するタレント・鷲巣あやのが、約3年ぶりとなるイメージDVD『魅了』(イーネット・フロンティア)を発売した。
スタイル抜群のスレンダーボディ、すらりと伸びた長い脚、極上のクビレを武器にレースクイーン界を席巻した彼女は、クールビューティーな見た目からは想像もつかない”おきゃん”な言動でバラエティーやレポーター業にも進出し、お茶の間の男性たちも虜にしてきた。3年ぶりのグラビア復帰となる今回のDVDは、極上ボディの魅力を十分に堪能できる水着、ランジェリー、背中部分がお尻まで開いた大胆なドレスなどを身にまとい、今までにないセクシーな表情を見せる大人の魅力が詰まった内容となっている。
新たな魅力を身につけた彼女に直撃インタビューを敢行し、その素顔を探った。
──DVDのタイトル『魅了』はどんな意味が込められているんですか?
あやの 今回も含めて、今までの作品のタイトルは全て自分でつけているんですよ。マネジメントや人間分析をしている尊敬する人がいて、その方が『あなたは人間を魅了する力がある』と言ってくれたんです。それが嬉しかったし、芸能界の仕事をしていく上で必要なのは『人を魅了すること』だと思ったので、そのままタイトルにしました。
──3年間もグラビアをしなかったのは理由があるんですか?
あやの オファーはあったことはあったんですが、自分の方向性と大きく違うので断ることになってしまったりして、『もう、私のグラビアは求められてないのかも…』って不安になったりもしました。でも、今回また自分に合ったオファーがあったので、是非やってみたいという気持ちになりました。
──今回のDVDでは凄くセクシーさが出ていたと思いますが、大人の色気を前面に押し出そうという狙いだったんでしょうか
あやの そういうわけでもないんですよ。コンセプトがきっちり決まっていたというわけではなく、自然体の自分を撮ってもらいました。本当に自由に撮影させてもらって、今までで一番、素の自分が出てる作品だと思います。
──自然体でも、あれだけ色気が出せるようになったというのが3年間の成長ですね。グラビアだけでなく映画や舞台の仕事も多いですが、演技の仕事に対しても意欲的になっているんでしょうか
あやの お芝居はもっとやりたいですね。実は、7月5日からはコロッケさんの特別公演「棟方志功物語」(東京・明治座)という舞台にも出演させていただきます。少しでも場数を踏んで経験を積みたいです。そういった経験の蓄積が花開くのは、もしかしたら40代、50代とかになるかも知れませんけど、それでもいいかなって。長いスパンで考えることができると、今の焦りがなくなって心に余裕を持ってお仕事ができるんです。
──若い女性タレントさんは、20代のうちに何とかしなきゃって焦る人が大半だと思いますが
あやの それは多分、事務所さんの方がそういう意識が強いんじゃないですかね。やっぱり女の子は『商品』だし、劣化する前に何とかしなきゃって感じがあるんだと思いますけど(笑)。そういう意味では、自分の環境は恵まれてると思います。
──タレントさんから「劣化」という言葉が出るとは思いませんでした(笑)。自分が商品であると認識しているのも含めて、かなり冷静な視点を持ってますね
あやの 最近はマネジメントの本を読んでるんですけど、そのおかげでタレントとは逆の方向からも業界が見れるようになったからかも。それと、レースクイーンやアイドルの女の子たちと一緒に仕事をしてると、あまり目的意識や将来のことを考えてないフワフワした感じの子も多くて、たまに「この子、大丈夫かな……」ってなるんですけど、そうやって色々なタイプを見てきて業界の仕組みも知ったおかげで、違った視点が持てたのかもしれません。
──グラドル系のタレントさんは周囲の男性からチヤホヤされますし、とりあえず大御所に取り入ろうって感じの子も多いと聞きますが。これだけ美人だとモテるでしょうから誘いも多いんじゃないですか?
あやの レースクイーンをやってたからだと思うんですけど、私はモテたいって欲があんまりないんですよ。ああやって男性からチヤホヤされるポジションって『めんどくさいな……』って感じるようになってしまって。大御所の人と仲良くなって仕事につなげようと、計算で動いてる人もいないとはいえない部分はあります。
──だから、あやのさんは男に媚びるタイプではなく、ちょっとボーイッシュな感じのキャラクターになったんでしょうかね
あやの うーん、それが良いのか悪いのかは分かりませんけど(笑)。
──芝居やタレント業に力を入れるとグラビアをやめる人は多いですが、これからもグラビアは続けていくんでしょうか
あやの 求められる限り、許される限りはやっていきたいです! DVDを観ていただけたら、自分では分からない成長をファンの方に感じてもらえるかもしれませんし、感想を聞かせてもらえたら嬉しいですね。
芸能界にいるというだけで満足してしまい、事務所やスタッフに言われるまま流されて仕事をしている女性タレントは多いが、彼女は自分の立ち位置や方向性を十分すぎるほど認識し、冷静に自分と業界を見ている非常に珍しい存在といえるだろう。芸能界でもトップクラスのビジュアルとスタイルでありながら、芸能界に飲み込まれない視点を持ち、さらに本格的な演技力をも身につけようとしている彼女がどこまで成長していくのか要注目だ。
(取材・文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)
■鷲巣あやのオフィシャルブログ 「I’m washizu ayano」
鷲巣あやの(わしず・あやの)
1983年3月2日生まれ。神奈川県出身。スリーサイズはB84 W57 H85。
SUPER GTなどでレースクイーンとして活躍し、2006年にホラー映画『転生』(元木隆史監督)に主演。他にもXboxの動作認識デバイス「Kinect」のCMキャラクター、バラエティー『中山道』(テレビ東京)のレギュラー、ドキュメンタリー『夢の扉』(TBS系)のナビゲーターを務めるなど多方面で活躍。最近は、銀座シネパトスで7月23日から上映される新感覚ヤクザ映画『極道兵器』(坂口拓・山口雄大監督)に出演、東京・明治座の舞台「棟方志功物語」 (上演期間7月5日~8月14日)にも出演。
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