平均視聴率26.1%、最高視聴率31.7%という、昨今のテレビ不況においては驚異的な数字を叩き出し、6月26日に惜しまれつつ放送終了したTBS系の大人気ドラマ『JIN-仁-完結編』。主人公・仁を演じる大沢たかお、坂本龍馬役の内野聖陽らベテラン俳優陣の熱演が光った『JIN』であったが、仁を恋い慕うヒロイン・綾瀬はるかの存在感が特に際立っていた。綾瀬人気が『JIN』の高視聴率に貢献しているのは間違いないところであり、2013年NHK大河ドラマの主演にも抜擢されることが決まった綾瀬は、今や当代人気ナンバーワン女優と断言しても差し支えないだろう。
そして『JIN』を盛り上げた立役者といえば、毎回のエンディングで流れる主題歌「いとしき日々よ」(DefSTAR RECORDS)を歌う平井堅もその一人。ところでこの平井堅が、ヒロインの綾瀬はるかにすっかりメロメロになっているというのだ。「女性セブン」7月7日号(小学館)では、平井が「魂がキレイ」「結婚相手が見つからないと時は僕に声をかけてほしい」と、綾瀬にゾッコンで骨抜きになっている様子が報じられている。
今や綾瀬にメロメロの平井だが、実は2003~04年ころの松浦亜弥全盛時に、彼が各所で”あやや好き”を公言していたことを覚えておいでの方も多いことであろう。当時の平井のあやや愛たるや相当なもので、「あややはウ●コなんかしない!」と自らのライヴにおいて放言、しかも新宿二丁目某店では、カラオケで「Yeah!めっちゃホリディ」(ZETIMA)の決めポーズ「スラ~ッシュ!」を実演しながら熱唱していたという目撃談も挙がっていたほどである。
そして平井が歌手を志したきっかけといえば、少年時代にテレビで活躍していた松田聖子の姿に憧れたこと……というのも、今や多くの人々に広く知られている。
しかし、これまで広く世間に流れている「平井堅のアイドルLOVE」報道に、拭い難い違和感を抱えている方は少なくないだろう。かつては聖子にあやや、そして今は綾瀬はるかに夢中の平井堅であるが、かねてからちまたで流れるゲイ疑惑(所属事務所は完全否定)を払拭できたとは、現状では言い難い。
はたして、平井堅のアイドルLOVEはガチなのか、それともうわさをカモフラージュするためのフェイクなのか? 世界屈指のゲイタウン・新宿二丁目の”識者”たちの意見を伺った。
「オネエのアイドル好き? あら、別に珍しいことじゃなくってよ。特にアタシたちもお店で聖子ちゃん歌うし! あややも歌うし! だからケンちゃんの趣味はスゴくよく分かるわ~」(某店オネエA)
「アタシもアイドル好きなんだけど。でもソレ、同化願望っていうの? 乙女はかわいい女の子に憧れるの。ケンちゃんの心も乙女だから、すっごく自分に正直なんだと思うの。もちろん乙女だから、恋愛や性の対象として見るワケじゃないんだけど~」(某店オネエB)
……なるほど。確かに「かわいいスタァな女子への、オネエの同化願望」といえば、二丁目界隈ではしごく自然な感情として受け止められている。以前、平井同様に松田聖子フリークとして知られるクリス松村が、ハロー!プロジェクトの最終兵器・真野恵里菜を自身のブログで大絶賛していたが、同様の理由から、彼のアイドル愛もこれまたガチであることは間違いない。
いずれにしても、平井堅の「かわいい女の子」に対するまっすぐな愛情は本物。うわさの真偽はともかくとして、彼ならではの視点の「アイドルLOVE」を過度の色眼鏡で見ることなく、世間の人々はごく自然な感情として受け入れるべきなのではないだろうか。
『Ken Hirai 15th Anniversary
c/w Collection’95-’10″裏 歌バカ”』
やっぱり、あっちなの?