AKB48選抜総選挙も終わり、更なる加熱が予想される女性アイドルグループの覇権争い。各事務所がポストAKB48の座を争っている現状だが、ハロー!プロジェクトが今最も推しているグループがスマイレージである。5月29日のメジャーデビュー1周年記念イベントでは新メンバーオーディションの開催がプロデューサーのつんく♂より発表され、今後さらなる活躍を期待された平均年齢15.5歳のフレッシュな4人組。そんなスマイレージのメンバー・福田花音にパクリ疑惑が持ち上がっている。
6月12日のライブで福田は「フレッシュいちごになりたいの~!」とフリ付きで自己紹介したのだが、このセリフとポーズはAKB48・市川美織のキャッチフレーズ「フレッシュレモンになりたいの~!」の丸パクリだというのだ。市川美織とは、6月6日にチーム4に昇格するまで研究生であったにもかかわらず、6月9日の「AKB48 22ndシングル 選抜総選挙」にて第39位となった期待の新星。このキャッチフレーズで一躍人気者となった市川は、総選挙の大舞台でも得意の「フレッシュレモン」を客も巻き込んで披露。武道館中が一体となった今年の総選挙のトピックのひとつであった。
そんな話題のAKB48メンバーにそっくりな自己紹介をしたものだから大変である。ネット上では今回の福田の自己紹介について「パクリだ」、「市川をバカにしている」、「AKB48人気に便乗した売名だ」、「いやリスペクトだ」と激論が起こっている。
そんな渦中の福田花音であるがなかなかの苦労人である。研修生的立場のハロプロエッグ時代は神童ともてはやされ、エッグ内での人気もトップクラスであったが、スマイレージを結成してからというもの、センターの座を他メンバーに奪われ端メンとなってしまう。その頃から自らを「シンデレラの生まれ変わり」と言い張るなど、キャラ設定の迷走が目立ち始める。また無類のアイドル好きを公言し、以前にもAKB48の渡辺麻友(同総選挙5位)の得意フレーズ「やびゃあ」をブログで使ったり、カラオケでAKB48の曲を歌ったとコメントを残している。ネット上ではその行動がいちいち「AKB48への挑発だ」と物議を醸している。
「福田花音のファンは、彼女の目立つために迷走してぶれまくるキャラを面白がっています。そんな彼女のキャラは、現代のアイドルの必須課題である『どれだけ魅力的で無理のないキャラ設定を作り、そのキャラを守り、まっとうできるか』というお題目からするとだいぶズレています。しかしそこに彼女の個性があることも事実。今回の一件も、福田らしいズレた自己表現でしょう。もちろん今回の行動はAKB48愛に基づいたものですが、『私たちが総選挙に参加したら全員が上位を取れるようなパワーアップしたスマイレージに絶対なる』といった同じアイドルとして意識したコメントも残していますし、リスペクトしつつも裏にはしっかり対抗心を忍ばせているんです。また、同じくスマイレージのメンバー和田彩花は『ポニーテールといえばシュシュじゃなくて彩花』と、AKB48人気曲『ポニーテールとシュシュ』を揶揄したコメントを残しています」(アイドル雑誌記者)
彼女達はメンバー増員を控え、臨戦態勢に入っている。血気盛んなスマイレージの進撃の狼煙から、ハロプロ帝国の再建を期待せずにはいられない。スマイレージというグループ名には「スマイルがマイレージのようにどんどん貯まるように」といった意味が込められているが、これから当の本人達に貯まっていくのはAKB48への嫉妬心ではないと良いのだが。
(文=佐藤)
マイレージ貯めてる間に「ぱすぽ☆」に先に飛行されちゃったりしないでね…