今回のインタビュー相手は天音るかちゃん。Gカップおっぱいの持ち主ちゃん。 きゃっほい。てか、編集長、なんでニヤニヤしてんですか? さってぇ。インタビュー場所に現れたるかちゃんは、クリクリしたお目々がとっても印象的な女の子。すらりと背が高く(165センチですって)、顔もちっこいっ。……でもなんといっても、目が離せないのはそのバストっ! お洋服の上からも分かる、そのシズル感ったらたまりまへん。あの蒼井そらちゃんも所属しているプロダクションの女子だからそれも当然か。
はじめまして~。
「はじめまして、天音るかです」
う~ん、声もステキ。女の子ってカワイイよなぁ。
あれ、編集長がヘンな目でぼくを見てるぞ。マネージャーさんも、あぁっ、るかちゃんさえ……。ぼく何か悪いことしましたか?
「わたし、実はニューハーフなんです」
はぁ? ちょっと待て。えっと、キミがニューハーフ? ぎょえ! って、さすがにこのくだりはウソでした。さすがにニューハーフ(=男の子)だと知らされていました。んでもっ。ニューハーフと知っていてもこりゃ、完全に女の子ですね。もうどこからどう見ても。まぁ、玉ナシ竿アリですが。最近は椿姫彩菜や佐藤かよといった、お笑い系でもキワモノ系でもないニューハー フタレントがメディアをにぎわせている。今回登場したるかちゃんもそのひとりってわけ。
やはり、物心ついたころからそうだったの?
「はい。初恋が幼稚園のときで、クラスで人気者の男の子でした」
ところで、おっぱいはハァハァですねっ。
「Gカップなんです。本当はDカップってお願いしたんです。でもタイと日本のサイズ表記が違ってて……」
うっかりGになっちゃったと。いやいや大きいことは素晴らしいですよ。異論は個人的に許しません。ところで、女性の心に男性の体というのはつらくはなかったですか?
「そうですね……」
るかは肉体的には男性であるにもかかわらず、幼いころから男性を異性としか見られず、生物として”はぐれもの”のような思いを抱いていたという。中学になるとイジメの対象ともなった。上半身をさらすプールは仮病で休み、さらに第二次性徴のおとずれとともに自分の体が変わっていく恐怖感も味わった。
しかし、音楽が彼女を救ってくれた。小6でニルヴァーナを聴くなど早熟だった彼女は、高校1年生のとき、誘われてバンドに加入したのだった。そこに差別はなかった。音楽好きという一点で構成された世界は、彼女をすんなりと受け入れた。彼女はついに自分の居場所を見つけた。
一時は本気で音楽の世界を目指そうとしていた。しかし、それは止めた。怖くなったのだ。作った曲、歌う曲が彼女の中に長年たまった泥のようなもの──トラウマと傷ついた心を吐き出す手段でしかなかったのだ。ステージ上で叫び、転げ回りしていくうちに破滅するのではないかと恐怖を感じた。だから本気で音楽業界を目指すことは止めた。それが正しい選択だったのかぼくには分からないが、少なくとも彼女は元気に明るくここにいて、ぼくの尋ねるくだらない質問に時折笑いながらも答えてくれている。
音楽を通して友人が増えた。さらに金八先生で上戸彩演じた性同一性障害の学生が、るかを勇気づけた。高校卒業と同時に女性ホルモンの投与を受け、るかは本来あるべき自分の姿に近づいた。さらに睾丸摘出手術を受けて、望むイメージを完成させつつある。近い将来には膣形成手術を受け、完全な女性の姿を手に入れる予定だ。
いま彼女は相変わらず音楽に夢中になっている。youtubeにギターの演奏風景(しかも渋いブルース!)をアップし、さらには彼女自身のバンドまで組もうとしている。ニューハーフであることと音楽が彼女の芯をすっくと貫いている。女性であることを止められないように、るかは音楽を止めることはできない。
るかの女性としての生き方は、音楽によって支えられているのだとぼくは確信している。
(取材・文=珊瑚ky/写真=尾藤能暢)
天音るか(あまね・るか)
生年月日:1990年3月10日(21才)/身長:T165/スリーサイズ:B95(Gカップ)・W57・H85
■天音るかオフィシャルブログ「音楽ばか一代」