ホリエモン実刑確定で宇宙ロケット開発はどうなる?

horieuchu0427.jpg※画像は『ホリエモンの宇宙論』/講談社より

 旧ライブドアをめぐる粉飾決算事件で、同社元社長である堀江貴文被告(38)の上告が棄却された。同社の2004年9月度の決算報告として提出された有価証券報告書に虚偽の内容を記載したという疑いで、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載、偽計・風説の流布)罪に問われた堀江被告は、2007年に東京地裁で懲役2年6月の実刑判決を下され控訴。だが翌年、それも棄却され、最高裁へ上告していた。一審がそのまま支持された結果となり、近く収監される見通し。

 上告棄却が報じられた26日には、堀江被告の記者会見も行われた。「無罪を主張して争ってきた私としては非常に残念なこと」と、結果には納得いっていない様子を示しながらも「高裁判決はショックだったんですけど、最高裁の判決まで時間もあったので、結果は悪いし悔しいが今はすっきりしている。株主の方々には本当に申し訳ないことをしました、本当に」と踏ん切りがついた様子を見せ、当時の株主に詫びる場面も。「ゆっくり本を読む機会があるので、1000冊ぐらい読みたい」と、今後の受刑者生活についても前向きに語っていた。どこの刑務所に収監されるかは未定だが、日本の刑務所では”女性刑務所”や”短期間の再犯者などを収容”など、例外はたまにあるが犯罪の性質や受刑者の属性によって入る場所がおおむね決まる傾向がある。初犯の凶悪犯が入るとされている千葉刑務所でないことは確かだろう。

 堀江被告は2006年に、保釈保証金3億円を払い保釈している。現在まで刑事被告人の身であったが、その人柄、発言などが一部で人気を集め、イベントやミュージカル、テレビへの出演もこなしていた。メルマガ「堀江貴文のブログでは言えない話」は、月額840円(1配信あたり約210円)と比較的高値でありながらも、2010年には読者数が1万人を越えており、年商は1億円規模だとも言われている。記者会見では「メールマガジンや本は、獄中でも出来る限り発信していきたい」と刑務所内で執筆する意欲も伺わせている。受刑者となっても、制限はあるものの、面会や手紙による外部との交通は可能だ。インターネットは使えないが、人づてにネット上への情報発信を頼む事はできる。堀江被告のTwitterアカウントについても「伝言でたまにtweetしてもらおうかな」とつぶやいており、中からのつぶやきが関係者に伝言され、本人のアカウント上でツイートされる日も近そうだ。

 ただ「今の僕の最大の関心事は、宇宙ロケットを飛ばすこと。そのために北海道で打ち上げ実験を繰り返す日々なんです」と「プレジデント」(プレジデント社)最新号インタビューでも語っており、現在も小型ロケットの開発に積極的に取り組んでいる。また今月19日には書籍「ホリエモンの宇宙論」(講談社)も発売されたばかり。今回の判決を受け、この宇宙プロジェクトも一旦ストップとなる可能性が高い。

 いろいろと制限の多い生活が2年6カ月続くことになるが、塀の中からの”獄中メルマガ”配信、また書籍書籍など、執筆という手段でこれからも世の中に独自の主張を発信していくことだろう。

『拝金(1)』

 
自伝小説のマンガ版も発売されたばかりなのに……

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