【ネットナンパ】出会い系で突然のカミングアウト

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　出会い系の醍醐味のひとつは駆け引きを楽しむことにあるだろう。まだ見ぬ相手との間合いを測り、絶妙なタイミングで口説き落とすことができると脳内麻薬がダダ漏れ状態になるほどだ。今回は筆者とある女性の駆け引きの模様をお届けしようと思う。

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♀まな
今日は20時までバイト～。
バイト終わりに池袋で楽しく会える人探してます。
条件次第ではアッチもありだよ。
メール待ってます。
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　上記書き込みを発見したのは、この連載記事で何度も登場している【ワクワクメール】というサイト。

　普段ならこんなありきたりの書き込みに食指が動くことはない。だがこの日はポイントを買い足したばかりだったので、何げなく彼女のプロフィールページを閲覧してみたのだ。彼女は写メも掲載しておらず、プロフィールも至って普通で特筆すべき点はなかった。

　しかし、まなチャンは不定期でありながらも日記を掲載していたのだ。早速のぞいてみると、バイトで疲れただの、寒い日のお風呂は気持ちイイだの、おいしいものを食べただのと、いわゆるフツーの女の子の日記。

　かなりの数の日記をアップしていたので、どうやら業者ではなさそうだ。たまにはこういうフツーの娘と遊ぶのもアリかな、と判断してアプローチすることにした。

　数回のメール交換をしてほぼ条件が決まりつつあった。まなチャンから届くメールは絵文字満載でかわいらしいのだが、短文メールばかり。そこで筆者はあらためて条件を確認するために、

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♂ショーイチ
条件OKですよ｡
20時30分くらいなら池袋に行けます｡
生フェラ､ディープキス、二回戦など嫌なことがあったら教えてください｡
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　とメールしてみた。上記メールで書いた内容にNGを出したり、「2回戦ならプラスアルファで」とか言ってくる女はハズレや業者が多いのだ。5分後、まなチャンから返事が届いた。

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♀まな
そのくらいならバイト先の控え室で待ってられるんで大丈夫です（ハート）
ただ､バイト先が西口なんで､西口とかそっちの方でもいいですか!?
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　ん？ ハテナである。こちらの質問に答えていない返信だ。こういうのはほぼ業者かプロ売春婦であろう。そう判断した筆者は、まなチャンのメールに返信することなくほかの娘を探し始めた。その10分後である。またまなチャンからメールが届いた。

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♀まな
あのぉ（汗）絶対きてくれますょね（!?） 
 
あたし前にすっぽかされたりしたことあるから（汗）（汗）
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　筆者はすでにまなチャンと会う気はなくなっていたのでシカトしても良かった。だが、先ほども触れた通りポイントを買い足したばかりだったので返信することにしたのだ。

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♂ショーイチ
ゴメンね｡
私の質問に答えてくれなかったので､ダメなんだと思ってました｡
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　すると即座に返信が届いた。

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♀まな
すいません（汗）
その書いてある中なら『ヤダ』ってことがなかったから特にふれなかったんですょ（涙）
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　そうか。ならば仕方ない。文末の（涙）の絵文字にほだされた格好で、再度仕切り直して待ち合わせすることになった。待ち合わせ時間の10分前に池袋に到着。その時、まなチャンからメールが届いた。

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♀まな
あのぉ……なんかショーイチさんいい人そぉだから､会う前にホントのこと言っておきますね……｡ あたしは香港とのハーフで､言葉に少しなまりがあります(^_^;)
一応4カ国語は話せるバイリンガルではあるんだけど（ハート）見た目は日本人と一緒だけど話すると敬遠する人がたくさんいて(;_;) こっちに友達もいないし……｡普段は池袋でバイトしながら､学校も通ってます！
それでもよければ今日時間つくってください｡
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　約束の時間10分前にこんなメールしてくるなんて、なかなかの駆け引き上手である。筆者は今までハーフやクォーターの女性と遊んだことが何度かあるが、満足のいく逢瀬に至ったことは一度もない。文化の違いなのか、たまたま相性が悪かったのかは不明だが、ここ最近はなるべく敬遠していたのだ。

　まなチャンとのメールでのやりとりは文章もおかしくなかったし、絵文字も満載でいかにもイマドキの娘って感じだったのでこのドタン場でのカミングアウトには驚かされた。

　それにしてもこのタイミングまで隠しているのは卑怯である。少々ムカっときた筆者ではあったが、”4カ国語は話せるバイリンガル”ってポイントにクラっときてしまった。『4カ国語とはかなりの才女だな。ハーフってのは気になるが、そんな才女をヒーヒー言わせるのもアリだな』、と判断してハーフでも構わないよと返信。

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♀まな
ホント（!?） 
 
ありがとぉ（涙）
あたしも今からバイト先でます！西口からマルイとかまでこれませんか？ 
 
そしたらあたしもそっちほうめんに向かいます！ 
 
メチャクチャ濃厚なエッチしようね（ハート）（ハート）（ハート）
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　おうおう、なかなかかわいいヤツだな。最後の”濃厚なエッチ”にときめいてしまった。今宵はインテリ女としっぽりネッチョリとまぐわうか！ そんな感じで股間を熱くたぎらせながら待ち合わせ場所で待っていると後ろから声を掛けられた。

「アのォ、シょーいチさんデすカ？」

　ちょっと変なイントネーションだったがなかなか流暢なしゃべり具合だ。パッと振り向いてみると、そこには実に微妙な具合のコが立っていた。スレンダーな体形で足も細くてなかなかの美脚である。しかし顔が少々残念なのだ。

　女性お笑いコンビ「北陽」の背の小さい方の顔面をフルボッコした感じといえば想像できるだろうか。よく見るとまなチャンの鼻は鼻孔の大きさが左と右で大きく異なり、本当に顔面にパンチを食らったかのようだった。

　ゴメンなさいしてお帰りいただくってテもあったのだが、”インテリ女と濃厚なエッチ”という妄想で頭がイッパイだったので断ることができなかったのだ。

　ホテルに入り、いざベッドイン。ところがである！　キスをしても舌をチロっとしか差し出さないし、フェラチオはおざなりに竿を舐めるだけなのだ。筆者がまなチャンの乳首を攻めると、「いま噛んだデしょ。ワタシ、ショック！」と言いだす始末。乳首を噛んだ記憶はないのだが、急に不機嫌になるまなチャン。

 

もう完全に詐欺である！

 

　なにが濃厚なエッチだ!!

　顔面にグーパンチして、鼻孔の大きさをそろえてやろうか!?　と思ったが、愚息はフルオッキしていたのでなんとかなだめすかして挿入開始。あまり具合のよくない締まり具合。顔を見ているとムカムカして萎えてしまいそうだったので、バックスタイルで突きまくりなんとか発射。

　2回戦することもなくホテルを出てそのままサヨナラ。クゥーっ、後悔しきりである。金をドブに捨てたようなもんである。今こうやって原稿を書きながらも、思い出すだけでムカムカしてくるほどだ。

　今回のまなチャンのように、地雷女でありながら駆け引き上手ってのが一番タチが悪い。こんなオンナに引っ掛からないように皆さんはお気をつけアレ。

（文＝所沢ショーイチ）