No.1ミステリアス女優が私生活を赤裸々告白!?

nakatani0405.jpg※画像は『婦人画報 2009年 03月号』/アシェット婦人画報社より

 今月4日に放送された『しゃべくり007 華麗なる春の2時間半SP』(日本テレビ系)に女優の中谷美紀が出演した。4月29日に全国公開を控えた主演映画『阪急電車 片道15分の奇跡』(東宝)の宣伝とはいえ、バラエティー番組でほとんど見かけたことのない女優の姿は貴重なものだ。放送前からファンを中心にネットで注目を集めたこの日の番組。もちろん期待するのは7人の芸人に囲まれた女優がポロリと本音を漏らす瞬間。素顔だ。

 SPの特番として、この日3番目に登場した中谷。神秘のベールに包まれた映画女優として紹介された彼女はレギュラーメンバーである芸人たちを前に、「人を笑顔にできる仕事って素晴らしいと思います」と笑顔を見せた。そして、いったい何を聞いたらいいのかすら分からない上田が「怒るポイントとかは……?」と質問すると、「普段から怒らないようにしています」と、なにやら含みのある言葉を返す。そんな彼女の言葉に芸人たちは「怖いわぁ……」とリアクション。しかし、それを見た中谷の笑顔は温かかった。

「この番組の最大の魅力は、話題の人物の知られざる一面を視聴者に伝えるというものです。それもいち早く。そういった意味では、特別に今が旬というわけでもない、すでに大物感すら漂う中谷美紀さんの出演は”先取り”という番組の主旨から外れるかもしれません。しかし、ほとんどバラエティー番組に出たことのない彼女を迎えたことは、さすが『しゃべくり』だなという感じです。目の付けどころが普通のバラエティーとは違いますよ」(業界関係者)

 この日の放送で、中谷はドラえもんの目覚まし時計を使っていたことを明かし、同業者の柴咲コウによく間違えられてサインを求められると語った。しかもそうなった場合には柴咲のサインをデタラメに代筆するというのだ。下らないと言えば下らない話だが、そんな話が聞けるのがこの番組の見所である。さらに彼女は、以前出演した作品で友人の彼とキスシーンがあったことを告白。同業者に友人は少ないほうが幸せかもしれないと語った。

「やはり『しゃべくり』と言えば、くりぃむしちゅーの有田さんを中心とした即興コントの応酬ですよね。そのコントにゲストがどれだけ入ってくるかというのを見るのが醍醐味だと思います。業界の人間は、そこでどういった対応をするかというのを見ているわけですよ。たとえば、以前出演したももいろクローバーは、レギュラー陣の振りにちゃんとお笑いのセオリーとして応じることができましたよね。だから今回のSPでもオープニングに出演したわけです。女優さんなどは、一概にお笑いのセオリーを気にする必要はありませんが、バラエティーを目指すアイドルにとっては、そこは試験みたいなものですから」(バラエティー番組放送作家)

 この放送作家が言うように、確かに視聴者は女優の中谷の素の表情が見たいわけで、本来の素がそうでない限り、彼女がしゃべくりメンバーの即興コントにお笑いのルールに則って無理に応じる必要はない。

 たとえば、番組中、チュートリアル・徳井が中谷のストーカーに扮するという即興コントが演じられた。その大オチとして、ネプチューン・堀内が中谷に徳井を「”お父さん”と呼んで」と告げる。が、しかし彼女はそれに対して「今、堀内さんにお父さんと呼んでって言われたんですけど」と容赦なくボケを潰す言葉を漏らすのだった。そんな困り顔からは女優・中谷美紀の素顔が垣間見える。

 普段、バラエティー番組にはあまり出演する機会のない人物たち。そんな彼ら彼女たちの素の表情が見られるのが『しゃべくり』だ。今回の放送では中谷美紀の料理姿という貴重な映像が拝めた。今後どんなゲストが登場して、どんな表情や仕草を見せてくれるのか楽しみである。そしてそれを実現できるかどうかは、全てレギュラー陣にかかっている。実力派芸人たちによる、素顔を暴く事情聴取の腕に期待したい。
 
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

『自虐の詩 プレミアム・エディション』

 
ミステリアスな女優が

amazon_associate_logo.jpg

men's Pick Up