寝取られフェチならぬ「寝取ら”せ”」AVは如何?

作品名:『留守中、妻貸し出します。~極上BODYの妻~』女優名:真田春香

 「寝取られフェチ」の興奮のツボは、主にM属性に起因するものが多い。最愛の妻が目の前で犯されることに屈辱を覚える一方で、なぜか下半身がたぎってしまう。なかなか一般の感性では理解しがたい性癖であるが、AVのみならずエロゲーなどでは定番のカテゴリーとなり、最近ではNTRと表記されるまでになった。

 ところが、最近ではNTRの一歩先を行く「寝取らせフェチ」なるものが流行りつつある。前者とは逆に、自ら第三者に妻もしくは恋人を寝取って欲しいと依頼するプレイ方式である。その心情を探るには複雑怪奇すぎて、なかなか手が出せないジャンルだと思っていたが、これがハマってしまうと意外なほどあっさりとドツボに堕ちる。勝手にヤラれるのは腹立たしいけど、自分からどうぞどうぞと差し出す分には、かなり気分がいい。後づけではあるが、自分の妻を溺愛するがゆえに、他人に自慢したいという純愛が根底に根付いてるとか何とか言い訳もできるし、ね。

 そんなわけで、このAVの新ジャンル「寝取らせフェチ」作品を分かりやすく理解できるのが今回紹介するこの作品なのだ。主演はパーフェクトボディ女優として有名な真田春香嬢。彼女の役どころは、結婚1年目の若妻。夫が出張に出かける前夜、衝撃の告白を受けるシーンから幕をあける。

「明日からお前を俺の代わりに抱いてくれる人が来るから」

 普通、「あなた、ご冗談を」となるはずだが、なにせパーフェクトボディを持て余す身。春香嬢ときたら、口では拒否しつつも期待しすぎてシャワー中にオナニーをしてしまうほどに大興奮。早速、翌日には夫の友人が3人ほど家にやってくるのだが、困った顔をしながらも、玩具を見せられただけで、くびれた腰がくね~んとよじれてしまい、悦楽の世界へレッツ・ダイブ! 夫公認という強みもあってか、性欲をここぞとばかりに解放していく。

 その後も夫に言われるがまま、相手を選り好みすることなく寝取られに出かける彼女。自分の父親ほどの年齢の中年上司に、和風旅館に呼びだされても嬉しそうに出向いていく。パーフェクトボディにまとった旅館の浴衣が艶っぽく、淫猥さもひとしお。巨乳をゆっさゆさと波打たせ、せつない声で啼きながら、舌を絡める貪欲なセックス。

 ここで忘れてはならないのは、これらのセックスを夫の目線で鑑賞するという重要ポイント。普段なら、男優など視界に入っても空気同然に扱ってしまうものだが、この男たちが興奮すればするほど、「俺の嫁、どうよ!」と、自然とドヤ顔になってしまうから不思議!

「いっぱい汚してぇ~」

 感情移入するあまり、一発大量顔射をブチかまされて恍惚のフィニッシュを迎える嫁に、嫉妬心を覚えるものの、このジリジリと胸を妬かれる感触も意外に悪くない。興奮するも萎えるも己の度量次第。実に変わったジャンルではあるが、一歩上ゆくAVマニアに挑戦して欲しい作品である。
(文=文月みほ)
Amazonで詳細を見る

◆メーカー:タカラ映像◆品番:MOMJ-156◆時間:120分◆価格:3990円