歴女も女子アナマニアも大興奮! 地方U局の底力をみせる『戦国鍋テレビ』

sengokunabe0329.jpg※画像は『戦国鍋TV ~なんとなく歴史が学べる映像~』公式ホームページより

 地上波はお笑いタレントのひな壇トークにお安いグルメ番組ばかりで食傷気味だし、うちはBSやらCSが映らないし……、なんて言ってテレビはニュースしか見ていないなんてあなた、地方UHF局はチェックしてますか? 地方U局のヒット番組といえば木村カエラをメジャーに押し上げた『saku saku』(tvk)や大泉洋の『水曜どうでしょう』(HTB)などが有名ですが、tvk・チバテレ・テレ玉・サンテレビといった地方U局の雄のタッグによって製作され、舞台公演をすれば、東京・大阪であっという間にチケット完売、番組関連DVDやCDもヒット中というひそかな人気番組が、『戦国鍋TV ~なんとなく歴史が学べる映像~』なのです。

「なんとなく戦国時代が分かる」バラエティー番組と聞けば、おカタそうですが、その力の入り方がハンパない! 出演者は、『ミュージカル・テニスの王子様』や仮面ライダーシリーズ、戦隊物などに出演していたイケメン俳優が勢ぞろいで、「イケメンの無駄遣い」状態。「なんだ、イケメン好きの腐女子番組かよ……」と、ページを閉じかけたあなた、ちょっとお待ちを! この番組、スポンサーに縛られない地方U局の強みか、作り手の趣味がバリバリに入った、80年代~90年代カルチャーのパロディーが満載なんです!

例えば、こんなコーナーが……

●大坂ハイスクール 高校与太郎爆進ロード
映画『ビー・バップ・ハイスクール』(もちろん、那須監督のほう!)のパロディー。大阪城を高校に見立てて、徳川家康と豊臣秀頼が抗争! リーゼントにボンタン短ランで「シャバ僧がぁ~」と与太郎たちがガンの飛ばしあい! なんと、画質までフィルム撮影で当時の雰囲気をバリバリと見せつけてくれます。エンディングの 「大坂学園ハイスクール」(もちろん、ミポリンの歌のパロディ) は必聴!

●戦国武将がよく来るキャバクラ
マイナーな戦国武将が、キャバクラで自分の武功自慢! でも、キャバ嬢に「へー!そうなんだー!」と、プロの技でさらりと流されてしまう。キャバ嬢の受け答えのリアルさは、テレビ史上ナンバーワン!

●戦ハーフタイム
合戦の途中、控え室に戻ってきた武将(選手)たちを、監督とマネジャーが励ます。監督は、『スクール☆ウォーズ』の泣き虫先生風、マネジャーはもちろん、タッチの浅倉南をほうふつとさせるキャラクター。最後に選手とマネジャーの小ロマンスがあり、必ず監督がのぞいている。

●うつけバーNOBU
伝説のママ、織田信長(NOBUママ)とそのバーを継いだ伊達政宗(伊達ママ)の、2代にわたるうつけ(オカマ)バーに来る客たちとの人間模様。もちろん、NOBUママはマント着用、伊達ママは眼帯着用。

……とまぁ、キリがないのですが、雰囲気は伝わったでしょうか? そして、なんといっても、欠かすことができないコーナーで、この番組のメインといえるのが「MUSIC TONIGHT」のコーナー! 地方U局の番組ということを逆手にとって、tvkの『ミュージック・トマト』のようなユルいセットで、戦国アイドルたちの楽曲を紹介! この曲はすべてオリジナルで、賤ヶ岳の七本槍のユニット「SHICHIHON槍」は光GENJI、黒田官兵衛と竹中半兵衛のユニット「兵衛’z」は B’z、「利休七哲」はチェッカーズ、と80~90年代アイドルの雰囲気をばっちり出しているのです!

 その中でも異色なのは「浅井三姉妹」。歌う「AZAISM」の曲調はモロにPerfume! そして曲が流れる間は、「ニコニコ動画」ばりの弾幕字幕が画面にあふれかえる! しかも、浅井三姉妹のメンバーは、地方女子アナが、「チームA」「チーム Z」「チームI」の3グループに分かれ、9人も歌って踊る姿が見られるというマニア感涙仕様! 

 番組DVDは10まであり、あまりの歌の評判に、この3月23日に「MUSIC TONIGHT」の楽曲を集めたCDも発売されたので、こちらも要チェック! 

(文=櫻井ゴードン)

『戦国鍋TV~なんとなく歴史が学べる映像~壱』

 
ゆる~い感じが好きな人にオススメ。

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『戦国鍋TV ミュージック・トゥナイト ~なんとなく歴史が学べるCD~』

 
聞いているだけで歴史が覚えられる、不思議!

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