今、各メディアを通じ、被災者救援のためのボランティアの呼びかけが行われているが、そんな折、「ボランティア活動への参加呼びかけ」のためAVデビューを決意したグラビアアイドルが登場した。彼女の名前は、春野さくらちゃん。3月19日にドキュメント系AVメーカー『人間考察』から初の専属女優としてデビューした彼女は、自身の知名度が上がるほど、「私だけ幸せでいいのか?」と疑問を感じはじめ、ボランティア活動に参加。その資金調達の手段としてAV界への進出を決断したという。そんなさくらちゃんに直撃インタビューを行った。
──ボランティア活動に興味を持ったきっかけは?
「人って優しくされたり愛されると、誰しも変われますよね。でも、みんなが愛情に包まれて暮らしているわけじゃないでしょ。私自身は両親にも環境にも恵まれているものですから、自分の幸せをおすそ分けしたいというか、そういう気持ちが日ごろからあったんです。それで、コンビニの募金箱におつりを入れるというのはちょくちょくやっていたのですが、数年間、オーストラリアに留学した際、貧富の差を目の当りにして、本格的にボランティアに興味を持ち始めたんです」
──現在はどんなボランティア活動を行っているの?
「今って、世界的不況のせいで、親がいるにも関わらず学校に行けない子どもが世界中にたくさんいるんですよ。そういう子どもたちに、日本にいたまま送金をして、里子として生活を支援をする団体があるんです。その団体を通じて、エチオピアに住んでいる二人の女の子に送金をしています。でも、今の私のお給料では限界があって、それで考えた末にAVデビューを決意しました」
──そんなにお金がかかるの?
「今、2人で数万円ですね。そのお金で学校に行けて、テキストも変えるんです。今後はもっと増やして10人くらいに送金するのが希望なんですよ。その子たちが元気になれるなら自分自身も頑張れるし、私が活動することでボランティアというものが広がっていけばいいなとも思っているんです」
──どうしてエチオピアなの?
「世界中のいろんな子どもの情報があって自由に選べるのですが、なんとなくインスピレーションで決めました。エチオピアって都心部は都会らしいんですけど、離れると貧困が凄いらしくて」
──日本国内へのボランティアに参加する予定は?
「今は、エチオピアの孤児の救済が主体ですけど、当然、国内の救援に関しても関心は持っています。タイガーマスク現象ってありましたよね。私もそれにはとても興味を引かれました。私にできることならどんどん活動を広げたいと思っています」
──AVデビューに関して売名行為だと誤解されるのは怖くない?
「誤解されるでしょうね。でも、100人いて99人に誤解されても一人が理解してくれるならそれでいいかなって思います」
──割り切れた理由は?
「これまで着エロで1年間がんばってきて、昨年初めて主演の映画に出させてもらったんです。そこで演じることの楽しさを知って、もっといろんなことに挑戦したいと思ったんです。そんなときに原紗央莉ちゃんなどAV女優さんがドラマやいろんな舞台で頑張っているのを知って、興味を持つようになったんです。ステップアップとしてやってみようと。これで収入が増えて子どもが救えるなら一石二鳥かなって!!」
──今回『人間考察』というドキュメンタリー専門メーカーの初専属女優となったんですよね。肉体的だけでなく精神的にも丸裸にされてしまったと思いますが、撮影が決まった時の心境は?
「本当にやるんだよね? って直前になってから一気に不安になりましたね。決めるまで長い期間がかかったので。でもやろうって決めてからは、迷いはなかったですね。新しいことを始めるときのドキドキした気分が好きなんです。初撮影では、台本がないのと、着エロ撮影では考えられないスタッフの多さに本当に驚きました。監督に作り込みたくないと説明されて、とまどうことばかりで……。人前でアソコを開くのは初めてだし、自分のからだに自信がある方でもないし。一年前の自分では想像できないことですね」
──初セックスの印象は?
「思った以上にお仕事なんですね。初対面の男性とエッチした経験もないし、AV業界って軽い人が多いのかもという印象もあったし。撮影後に携帯番号聞かれたらイヤだなって思っていたんですけど、全くそんなことないんですよね。みなさん清々しい感じで、出番が終わったらすっきり帰っていくんですよね。だから安心しました。もっと慣れてきたら、一人の女の子として気持ちいいと思えるのかな?」
──正義感が強すぎて、気持ち良くなることに罪悪感を感じたりしてない?
「あ、それはあったんです。でも監督に、ユーザーさんは演技だと分かった途端に萎えてしまうものだから、本気で感じないといけないよって言われたんです。だから、今後はもっとリラックスしないとダメだなって反省しています。エッチは好きな方なので、今はドキドキしながらも期待で胸がいっぱいになっています。今後は、孤児のためだけでなく、見てくれるファンの方に喜んで頂くために、もっともっと頑張りたいです」
──将来の夢は?
「ボランティア面では、資金を貯めて娯楽施設を作ること。安定した生活も大切だけど、生きる上で娯楽って必ず必要だと思うんです。お仕事面ではマルチに活躍できる女優になりたいです。目標は蒼井そらさんですね。忙しくなることは覚悟してます。だって、今の私の力では地道に一歩ずつできることをやっていくしかないんですよ。継続は力なりじゃないですか。思うことがあれば一歩ずつ進むしかない。地道が一番ですよ」
──メッセージをどうぞ!
「子どもたちも男性もみんなの幸せを願っています。新人で不慣れな女優ですが、多くの人が笑顔になれるように頑張ります!! 偽善と言われても、一瞬で散る花でもいいんです。一度も咲けずに終わってしまう花よりもね。だって私『さくら』ですから。本当に1週間で散ったら困りますけど(笑)」
(取材・文=文月みほ)
春野さくら特設サイト
http://ec.sod.co.jp/special/sakura_debut/index.html
次回作も子どものためにガンバレ!