オナニーが完全に市民権を得た!? 「TENGA便」スタート!

 2008年にケンドーコバヤシが『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で話題にしたあたりから急速に知名度を上げた「TENGA」。今までのオナカップ(オナホール)と違う点は、なんと言ってもデザインだろう。つい最近木村拓哉にも「ロケットみたいなあのヤツ」と言わしめ、一見するとタンブラーか何かにしか見えないスタイリッシュなフォルムとカラーは、アダルトグッズ界に革命を起こしたと言われている。

 もちろん、それだけではない。これだけ愛用者が増え続けているのは、商品の内部構造にもさまざまな工夫と、貪欲な探求がなされているからであり、商品と同じくスタイリッシュかつオープンな宣伝戦略も人気の一翼を担っている。実際、公式サイトではみうらじゅん氏、リリー・フランキー氏、峯田和伸氏、漫☆画太郎氏などそうそうたる面々がTENGAの素晴らしさについて語っている。

 そんなTENGAの新しいサービスが1月11日11時と1並び! にスタートした。男性から男性へTENGAを贈り合う、その名も「TENGA便」だ!! 

 オトコからオトコへ……? という疑問が浮かんだのは筆者だけではなかったらしく、ネット上には「TENGA贈り合う仲ならTENGAなんか使わなくても」、「罰ゲームかよ」といった、やや引きぎみの声も見られた。

 また、故・横山まさみち先生の描くキャラクター「オット君」がキャラクターのTENGA便公式ページは物凄くポップな雰囲気で、どんなTENGAを贈ればいいのか迷ったときのための「TENGA診断」なるコンテンツも用意されている。さらにメッセージカードつきだ。いくらTENGAがスタイリッシュとはいえ、やはり少しだけ違和感があるのだが……。

 今回はこの斬新なサービスの真意に迫るべく、TENGA広報宣伝部の@TENGA_PRさんにお話をうかがった。

──新サービス「TENGA便」を始めたキッカケは何ですか?

「もともとTENGAは贈り物として人気があったんです。そういう方たちのニーズに応えようと、ギフトボックスに入れて、さらにカンタンに贈り返せる、このサービスを考えました。また、『TENGAは知っているけど、一歩踏み出す勇気がない』といった人たちにとっての入り口になればと思います」

──贈り物として人気があったとは知りませんでした。やはり男性から男性へ贈るケースが多いんですか?

「ビンゴゲームの賞品なんかによく利用されているみたいですね。意外と、女性から男性にというケースも多いです」

──カップル同士で、ということでしょうか?

「いえ、仲間うちでシャレで贈ったりする方が多いですね。『○○くん、最近別れたんでしょ〜?』なんて。カップルですと、遠距離恋愛の彼女から彼氏へ、というケースが多いですね」

──なるほど!それは目からウロコです。確かに、浮気されるよりは、TENGAを使ってほしいかもしれないです! でも、いきなり贈られてきたらビックリするんじゃないでしょうか……。

「たしかに、早速このサービスでTENGAが届いた、というユーザー様の声がブログなどにあがっていますが、驚くけど、イヤではないみたいですよ(笑)」

──贈る相手に合ったTENGAを診断してくれるフォームなんですが、実際のデータなんかを目安にしているんでしょうか?

「公式サイトの『TENGA FITTING』の方は実際にユーザー様の情報のみを入力していただくんですが、こちらの『TENGA診断』のほうは、TENGA独自のデータにゲーム的な要素も加えた、遊び心のある診断になっています。贈る相手を思い浮かべて診断してください」

──最後に、TENGAの今後の展開について教えてください。

「今後もみなさんに気軽に接していただけるような商品作り、プロモーションを展開していきたいと思います。特に、女性に向けた宣伝に力を入れたいですね。世の中を見渡しても、女性に受け入れられた商品、サービスは伸びていますので。」

 オナニーのイメージをどんどん明るくしていくTENGA。このサービスもオナニーのオープン化をさらに押し進めていくに違いない。「男性はTENGAが贈られてきたら驚くけどイヤじゃない」というお話には半信半疑だったが、同僚がそれを裏付ける証言をしてくれた。

「オレ、男子校だったんで、当時つるんでたヤツらなら、エロい話も散々してて、オレのオナニーライフについても知ってるから、ふざけて贈ってきても不思議じゃないですね。
贈られてきたら……うーん、何だよ、とか言うけど、結局使うでしょうね。せっかくだし」(同僚A)

 よくよく考えるとTENGAは、いやオナホールは男性にとっての生理用品。つまり、消耗品。
成人男性ならば、誰からだってもらって困るということはない、のかもしれない。大げさに困ったり驚いたリアクションをしても、内心では喜んでしまう、それが男性という生き物のようだ。しかしここまでオープンになるなんて、TENGA以前には考えられなかったのではないだろうか。
(文=ヨーコ)

TENGA オフィシャルサイトはこちら

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TENGAに興味のある方は読んでみてはいかが?

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