日テレ過剰演出ヤラセ疑惑で裁判沙汰!! 『魔女たちの22時』打ち切りの真相

majo22ji.jpg※画像は『魔女たちの22時』HPより

 視聴率争いで首位を走るフジテレビを追い掛ける日本テレビが、4月に大改編に着手する。羽鳥慎一アナの退社により終了する『ズームイン!!SUPER』をはじめ、『DON!』『THE サンデーNEXT』といった情報番組、バラエティーでは『ミリオンダイス』『新型学問はまる!ツボ学』『魔女たちの22時』が打ち切りとなり、地デジ完全移行となる7月に大改編を予定するフジに先手を打って新番組で巻き返しを図るつもりだ。

 視聴率低迷などの理由で終了する番組がほとんどだが、人気番組『魔女たちの22時』は、平均視聴率が約13%と高く、時には15%を超えることもある(※視聴率はビデオリサーチ調べ/関東地区)。視聴者が分散傾向にある昨今、この視聴率で打ち切りになるのは考えにくく、様々な憶測を呼んでいたが、どうやら裁判沙汰が原因だったようだ。

「驚きのギャップを持つ女性(通称・魔女)が登場する番組として人気を博していましたが、ギャップを強調するために紹介VTRが過剰演出になり、『事実と違いすぎる』『周りに誤解されてしまう』などと出演者からクレームが出て、損害賠償を求められる裁判にまで発展している。それも1件や2件ではなく、数10件もの裁判を抱えています。最近は企業倫理の面でテレビ局が批判されることが多いですから、いくら視聴率が良くても、いつ大問題に発展するか分からない状態で番組を続けていくのはリスクが大きすぎると判断したのでしょう」(テレビ局関係者)

 くしくも27日には、バラエティー番組『イチハチ』(TBS系)のセレブの実態を紹介する企画で、実業家でタレントでもある夏波夕日の米・ニューヨークの自宅として公開された部屋が、別人のものであったと発覚するヤラセ疑惑が浮上した。TBSは、『中居正広の金曜日のスマたちへ』で筆談ホステスこと斉藤里恵さんを特集した際、彼女の自宅として安住紳一郎アナが訪問した部屋が、実は別人のものだったという”前科”もある。

 最近はバラエティー・報道番組問わず、各局でヤラセや意図的な編集による捏造報道などが発覚し、テレビの報道機関としての信用が失墜しているが、バラエティーの場合は「ヤラセも演出のうち」という考え方もある。だが、『魔女たちの22時』のように一般人を扱う番組となると、そういったテレビ局の中の論理は通用しない。過剰な演出によって周囲の信用を失ったり、仕事に支障が出るといった”実害”があるだけに、裁判沙汰も仕方がないと言える。

 今回は裁判の頻発を受けて、やり過ぎ演出の番組に局側が自らストップをかけたようだが、裁判を抱えた番組をトカゲの尻尾切りのように打ち切りにするだけでは、また同じ問題を起こすことになるだろう。もっと根本的な面から番組作りを考え直さなければ、視聴者の信頼を完全に失ってしまうのではないだろうか。
(文=ローリングクレイドル/Yellow Tear Drops

「REBORN 杉田かおる写真集」

 
普通に年をとればいいじゃない。魔女なんて怖いだけですよ

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