「衣食住」と言えば、人間が生きていく上で欠かせない3大欲求。しかし、「そんなのはオールドスクールなヤツらの価値観。これからの時代は『衣食住・性』だぜ、メーン」というワケで、国内に8店舗を構える、日本最大級のアダルトグッズショップ『pop life department. m’s(エムズ)』代表取締役・中田義実氏ナビゲートのもと、m’sの売れ筋アダルトグッズを紹介する連載第2回!
真面目な話、性の充実なくして真に人生を謳歌しているとは言えないハズ! m’sの売れ筋グッズを知ることでセックスのバリエーションが広がれば、きっとアナタのセックスライフも、より充実すること請け合いなのだ! では、中田社長、今回、ご紹介いただく商品は?
◆リドEX
──まず、こちらの『リドEX』は射精を遅らせて、長持ちさせるスプレーになるんですかね?
中田「はい。男性自身にシュッと吹きかけることによって、感度を麻痺させて長持ちさせるスプレーです。かつて『リドスプレー』という、ものすごく売れた長持ちスプレーがあったんですけど、日本では使っちゃいけない成分が入っていて発売中止になっちゃったんですね。それを今回、日本でも出せる成分に改良してつくった商品ということで、リドの復刻版といいますか。日本で正式に発売できるのは4、5年ぶりなんですけど」
──リドスプレーって、そんなに売れた商品なんですか?
中田「すごい売れてましたね。一時期、長持ち系のスプレーが20種類ぐらいあったんですよ。リドが売れたんで。アメリカなんかだと、リドは今でもあるんですけどね」
──いわゆる勃起を促進させるものではないんですよね?
中田「勃起促進ではありません。ただ、売っている立場として実感するのは、持続時間を気にしてる男性って相当多いんですよね。そういう方たちが、セックスをする前にトイレに行ってシュッと吹きかけると」
──(嗅ぎながら)ニオイは柑橘系な感じですが……相手には分からないもんなんですか? 例えば、舐められたらニオイでバレるとか。
中田「つけて時間が経つと無臭になるので、全然分からないと思います。やっぱり使う側としては、そこは心配ですよね。女のコに『何かつけてるんじゃないの?』みたいに思われちゃうんで(笑)。でも、真面目な話、これを使って、少しでも長く持つことによって新たに見えるセックスの世界もあったりすると思うんで、持続時間で悩んでる方はゼヒ使ってみてほしいですね。たぶん早い人はこれまで前戯に時間をかけてたと思うんですけど、逆に前戯を短めにしてっていう世界も見えてくると思いますし」
──確かに、新しい景色が見えるかもしれないですね。
◆ラブフェロー
──もうひとつ、このラブフェローは、どういった商品なんですか?
中田「これは『女性を感じさせるフレグランス』ですね。10年ぐらい前かな、キャバクラに行くときにシュッって吹きかけると、女のコが寄ってくるフェロモンっていうのが流行ってたんですね。それの復刻版を、化粧品会社さんとのコラボでつくりました」
──いわゆるモテるためのスプレーなんですかね。
中田「いや、モテるフェロモンっていうと怪しいんで、僕らは、あくまでも感じさせるフレグランスっていうことで出してます。アロマとかと一緒で、セックス前につけることで雰囲気作りの一助になればってことですよね。ただ、成分に関しても化粧品会社さんときっちり話をして、ホントにギリギリまでフェロモンとは何かを突き詰めてつくった商品なんで、フラシーボ効果じゃないけど、つけてるだけで自信が持てるとか、気分的な効果も絶対あると思います。結構すごいのは、このスプレーを吹きかけて犬の側に行くと、犬が腰を振ってくるんですよ(笑)。ですから、より動物的な女のコのほうが寄ってくるかもしれないですね」
──そうすると、犬好きの女のコ落とすときはいいかもしれないですね。「この人、犬に好かれる人なんだ」って勘違いしてもらえそうなので(笑)。まずは、日曜日の代々木公園あたりで犬の散歩してる女のコを狙ってみるとか。
中田「アハハ、それは面白いかもしれないですね。でも、今までのこういった商品って大抵はジョークグッズであったりとか、責任取りませんみたいな感じだったんですけど、これはホントに化粧品会社さんと一緒に突き詰めてつくった商品なんで本格的ですよ。香水と混ぜても使えるようになってますし」
──それはいいですね。でも、よくよく考えるとセックスに入る前にラブフェローを先に吹きかけて、リドEXもつけてみたいなことになると、なかなか忙しいですね(苦笑)。
中田「そうかもしれないですね(笑)。ただ、POP LIFE、『衣食住性』を謳ってる僕らとしては、これらの商品もセックスにおける相手の女性との雰囲気づくりの一環で楽しく使ってほしいんですよ。そういう意味では、『今日、つけるからさ、これ』みたいに言える関係のほうがいいですね。『長持ちさせるから』みたいな」
──なるほど、それはそれで楽しそうです。POP LIFEっていうのは、そういうふうに言い合える関係性も含めてのことなんですね〜。次回の商品も期待してます!
セックスにおいて少しでも彼女を喜ばせようとあれこれ努力する男の姿に、喜びはすれど、幻滅するコはいないハズ。繰り返しになるが、これからの時代は、衣食住性! ブランニュースクールは積極的に取り入れなきゃ損ってもんだぜ、メーン。
(文=青柳直弥)