枕投げって分かるよね? 修学旅行恒例のアレ。で、枕投げが枕での殴り合いに発展したことも経験したことあるよね? もし、その枕のひっぱたき合いを女の子がしたら? それが水着姿のカワイイ子だったら? 見たいよね! ねっ!! そこで、コレ、お布団ファイト。正確にいうと「ガールズグラウンドレスリング」。もしかしたらニコニコ動画でご存じの方もいるかもしんない。そのお布団ファイトが渋谷で開催されたのだっ!
参加キャストは8名。トーナメント形式でチャンピオンベルトとしてピンクの羽の争奪戦が行われた。わーわーわー、ぱふぱふ!
キャストの紹介はおいおいするとして、まずはルールについて解説しよう。リングはお布団。旅館よろしく2枚。そこに枕が赤青ふたつ。キャストは背中合わせに座り、それぞれお布団を抱えてのスタート。
バトルの中で許されるのは膝立ちあるいはグラウンドでの枕による ストライクとサブミッションのみ。勝敗はギブアップ、枕フォール、布団アウト。この辺は字面で分かるよね? つか、分かってね。ん、さて。
第1試合、もとい第1布団は、からあげアイドル・水野こゆきVSグラビアアイドル・桜井真紀による「ぷりんセス物語! F対Gスーパーカップ決定戦!」。こゆきちゃんがFカップで真紀ちゃんがGカップだ。ふたりともぽよんぽよんですよっ。ひとりずつソロで歌った後、お鍋ゴングがカーン!
ふたりとも細っこいだけあって、枕打撃もかわいらしい! おっと、ここでこゆきの打撃に耐えかねた真紀が膝枕ブレイクだっ。ここで解説をお願いします、山本小珊瑚さん(って誰だ、おい)。
「膝枕ブレイクとはですね、布団サイドのお客さんに膝枕することで5秒間の休息がとれることなんですね。その間は攻撃禁止です」
お~っと、これは役得だ。あっ、お客さん、お触りは禁止ですよ。真紀も攻めるっ。自分のDVDの宣伝もちゃっかりこなしながらのスリーパー・ホールドっ。しかしっ、レフリーからからあげの補給を受けたこゆきがパワーをチャージして、スリーパー! そしてタップを奪ったっ! 勝者、からあげアイドルっ!
続く第2布団は女子格闘家キラ☆アンVS床ドルゆきティー。「ムリッス in WONDERLAND! 不思議の国の限界マッチ!」だっ。身長差20センチっ。これは勝負になるのかっ!
予想通り、キラ☆アンがゆきティーの攻撃を軽々といなしている! 余裕たっぷりだっ。お~っと、キラ☆アンの固め技っ。ゆきティーここで、掟破りの人情落としっ。
「アンちゃんとは仲良しでいたいのに~!」
さすがに手はゆるむかと思われたが、ここは格闘家の意地、ポジションを変え、首を固めてタップを奪い、キラ☆アンの勝利ぃ!
第3布団は「渋谷の森芸術祭エントリー決定試合『オペラ座の変人』」、オペラ歌手・木下裕由VSバレリーナ・三鈴藍だっ。いかにもな色物対決! 裕由、オペラ歌手の癖に声が酒焼けしてるぞっ、藍はメイクが濃すぎ、なんかしゃべれっ。カ~ン。
バレリーナは舞いつつ打撃っ。いちいちポーズがうざいっ。それに対して裕由のボイス攻撃っ。ホントにお前、オペラ歌手かっ!? そして裕由の枕フォールっ。ワン・ツー・スリーっ。
そして第4布団「特撮ヒロイン危機一髪! へんてこアイドルの逆襲! アキバリオン対怪人マルカジラー」、アクション女優長谷川美子VSもぎたてアイドル丸果尻ゆうこだっ。ゆうこが登場! ミカンを皮ごと丸かじりだっ。さらに美子がステージにっ。おおっ、衣装が違うぞっ。ヘルメットをしていないとはいえ、これはアキバリオンかっ。あ~~っ、ゆうこが怪人マルカジラーに変身したぞっ。しかも怪人をふたり従えている! デパートの屋上チックなショーの始まりっ。しかし! さすがアキバリオン!! あっというまに怪人ふたりをやっつけたっ。支配人、社長、お疲れ様です。
と息をつくヒマもなく(ちょっとはあったけれど)、第4布団開始っ。ウエイトも似たようなふたり、一進一退の攻防が続く! ここでマルカジラーゆうこ、ミカンを持ち出したっ。それを、馬乗りになったアキバリオンの口に無理矢理押し込むっ。マルカジラーらしい攻撃! ミカンの汁が美子の口からあふれだすっ! それにぶち切れた美子が怒濤の枕ラッシュッ!! 耐えかねたゆうこのギブアップ~。
さて、物販タイムを挟んで勝負は準決勝に。からあげアイドルこゆきVSキラ☆アン! おっとぉ~、こゆきが楽屋のからあげをキラ☆アンに食べられたと因縁をつけているぞ。これは凄惨な試合になるかっ。カ~ン。
そこは流石のキャリア、キラ☆アン。余裕でこゆきをいなしている。と、そこへ真紀が乱入! 2対1の変則マッチに様変わりっ。とはいうものの、本職には勝てず、キラ☆アンがふたりまとめて腕ひしぎでタップを奪ったっ。
さあ、準決勝もこれが最後。決勝の相手も決まる。それぞれの対戦相手をセコンドにつけて、木下裕由と長谷川美子の対戦だっ。勝負は泥仕合の様相を呈していたが、美子必殺のアキバリオン・フラッシュ! なぜかセコンドのバレリーナが昏倒っ。再度、フラッシュ! どうした、マルカジラーが転倒! おいしいところをもっていってるぞ。3度目の正直、アキバリオン・フラッシュからの枕フォールで、決勝進出は長谷川美子っ。
そして時間調整のための(それはいわない約束)、敗者復活バトルロイヤルだっ。勝者には一曲披露の権利が与えられるぞ。おっと、そうそうにゆきティ、こゆきがリングアウトっ。踊るバレリーナ藍の脚をマルカジラーがかじって勝利っ。
ここで1曲と行きたいところだが、なぜか途中ストップで、加藤支配人にうっぷんがっ。キャストが入り乱れて、支配人に乱暴狼藉を働いているぞっ。ワイシャツもびりびりだっ。支配人泣きながら退場……。カワイソス。
さて勝負はとうとう佳境に! と、ここで美子から泣きのハンデ戦の要求だっ。協議の結果……、キラ☆アンは枕打撃ナシっ。いよいよ運命のお鍋ゴング、カ~ン。
さすがに防戦一方のキラ☆アン、これは不利な戦いだっ。しかし会場はなぜかキラ☆アンよりっ。美子にとっては完全アウェイ状態だっ。逃げの膝枕もなかなかさせてもらえないっ。美子の打撃を屁とも思わないキラ☆アン、グラウンドでボストンクラブっ。助けを求めて美子選手の手が伸びるっ。
……。え、おれ?
これは一肌ぬがねばなるまいっ。さぁ、美子ちゃん、ぼくのヒザを使いたまへよ。レストをテイクしたまへ。
……美子ちゃん、カワイイよ、ハァハァ。そして、思わぬサイゾーコール! ライターやっててよかったぁ。
さらに組んずほぐれつの寝技合戦っ。美子ちゃんもがんばっているがさすがに形勢不利だっ。とここでマルカジラーゆうこ、支配人、社長が乱入! 3人で憎むべきキラ☆アンに対抗しようとするも、健闘むなしくまとめて枕フォール! 試合終了~!! 勝者、キラ☆アン!
チッ。……。
長きにわたったこの戦い、最終勝者はキラ☆アンに決定! ステージではピンクの羽がキラ☆アンの背にっ。デビルマンみたいだな、おい。余裕の表情のキラ☆アンに副賞として入場曲の贈呈が決まり、大きな笑顔。
そして歌あり、踊りあり、笑いあり、涙ありの総合エンタテイメント、布団ファイトは大団円のうちに幕を閉じたのでありました。
ああ、美子ちゃん、次こそはキミがスターだっ!
(取材・文=珊瑚ky)
◆ニコニコ動画:ガールズグラウンドレスリングチャンネル
◆Girls Ground Wrestlingオフィシャルウェブサイト
◆Girls Ground Wrestlingオフィシャルブログ
◆mixiコミュニティー
メンズサイゾーは長谷川美子を推します!
初代お布団女王の貫禄!