コンドームの出荷量激減!! コンドーム離れの原因はナマ至上主義?

2010101610.jpg*イメージ画像:「超厚 ストロング1500」 安全・安心セックスには、コンドームは必須なのだが……

 突然だが皆さんはコンドーム、使っているだろうか。ご周知の通り、コンドームには望まない妊娠を防止すること、そしてHIVなどの性感染症を予防することの2つの重大な役割がある。しかし、日本男性がコレを好まない傾向があることもまた事実だ。

 今月アメリカのインディアナ大学が発表した調査では、アメリカでは40歳以上の年齢層よりも、ティーンエイジャーの方がコンドームの使用率が高いことが分かったという。性に奔放と見られていた若者だが、「性交渉を持ったことがある」と答えたティーンのうち、「一番最近の性行為でコンドームを使用した」と回答したのは全体の7、8割にも上った。避妊や性感染症への意識の高さがうかがえる。

 一方日本はと言うと、コンドームの国内での出荷量は1993年の6.3億個から05年には3.2億個と、ここ10年で半減している。コンドームを一度でも使用したことがあるという人は80%だが、性交の度に毎回使用するという人は25%にすぎないとう。さらに、日本人がコンドームを使用する目的は避妊であることが多く、性感染症の予防としてはあまり捉えられていない。日本は世界に10億個を超えるコンドームを輸出しており、これは世界のコンドームのうち20%~30%が日本製のコンドームになる計算だ。そんなコンドーム大国日本のコンドーム使用率が、世界でワースト3位というのもおかしな話だ。実際HIV感染率は先進国のなかで日本だけが増加傾向にあると言われている。

 なぜ日本人は、もっといえば日本男性は、リスクを冒してまでナマでヤリたがるのか。そんな素朴な疑問に真正面から切り込んだのが作家の中村うさぎさんだ。今年7月28日、中村さんはツイッター上でこんな疑問をぶつけた。

「てか、今思ったんだけど、なんで男はナマでやりたがるんだろ? やっぱ、気持ち良さが全然違うの? それとも、ナマでやるって事に、何かプレミアム感があるの?」

 この疑問に対して、以下のような回答が寄せられた。

・物理的な気持ち良さ+精神的アゲ感(種付けしてる粘膜こすれ合ってるスゲー)の相乗効果
・気持ちイイ(精神的に)のと、オレのモノ感があるのと、本気で思われてる感がある。あと浮気防止になる気がしてるのかもね。他でヤったら言わなきゃマズいし

 なるほど、ナマセックスには物理的な気持ち良さと精神的な満足感の両方があるということだろうか。物理的快感についてはコンドームの研究開発によって改善する余地は多分にあると思うが、精神的な快感についてはそれぞれの意識の問題であり、ある意味一番変えづらいものである。女性でナマの方がいい、という人のなかには「付けている時間にムードが壊れる」という意見が多く見られ、また「ナマでやる=本気なのかなって思う」といった意見も多かった。女性の場合は相手への信頼や愛情がナマセックスにつながるようだ。コワイのは、相互の意思疎通が図られていない場合である。女性は「別にデキてもいいし」と思っていた場合でも、男性は「ただ気持ちイイから」という理由だけでナマセックスをしていたとしたら……。

 好き、という気持ちが絡むとなかなかスッパリとは割り切れないこともあるだろう。そんなときこそ自分に責任が取れるのか、よ~く考えるべきだ。「付けるとイケない(遅くなる)」、「コンドームつける時間がイヤ」、「オレ、ナマ派なんだよね」、「なんか忘れちゃう」などという自分勝手な理由でコンドームを使用しない男性には、かのAV男優加藤鷹氏の「コンドームは、最低限のマナー」という言葉を贈ろう。

『すぐに破れるコンドーム×絵色千佳』

 
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